とは言え、やがて惹かれ合いつつも、互いの胸に飛び込めないつばさと大介のもどかしい恋模様はもちろん理解できるもの。「野球を純粋に愛している高校生の男の子だからこそ、大介はつばさの告白を断っちゃうんです」と竹内さんが説明する。「それに、冷静に考えると、あれは告白のタイミングが本当によくなかった(笑)。大介は自分が慕っている先輩の代わりに試合に出て、ミスをしてしまう。それによって甲子園に出られず、先輩の高校3年間を終わらせてしまったわけで、あんな状況で野球も好きな女の子も背負うなんてできないですよね。まだ高校1年生で、器も小さいでしょうし」。では、竹内さん、23歳が大介の状況に置かれたとしたら、「普通に付き合うと思います。彼女の存在もモチベーションにすればいいだろうし」。葉山さん、20歳も「“好きになったら困る?”って、困らないよね! “ハイ!”となる(笑)」と同意。ただし、はたと我に返り、「困ってしまう純粋さが大介にはあるんだけど。僕たちはもう純粋じゃないのかな…」と顔を見合わせもするのだが。恋心あり、情熱ありの青春模様に触れ、自身の高校時代もよみがえったという2人。「高校時代って熱いのがこっぱずかしくなる時期でもありますけど、『青空エール』がそんな気持ちを取り払ってくれる」(竹内さん)、「僕は部活をやっていなかったので、やっておけばよかったなって後悔しました」(葉山さん)と口々に語る彼らが、いまの自分に“エール”を送るとしたら? 最後となるこの問いに、2人とも表情をキリリと引き締めた。「“がむしゃらに頑張れ!”と言いたいですね。これだけ若手の俳優さんがいて、みんなライバルというよりは仲間だけど、でもどこかで(ライバルだと)意識している部分もありますし、その中で天狗にならず感謝を忘れずがむしゃらにいきたいです」(葉山さん)。「常にイメージを高く持って、あとはそこに向かうだけ。過ぎたことは気にせずポジティブに。ただ、意識を高く持つのと過信するのは紙一重だったりもするから、自信を持ちつつ、けれども過信せず。難しいけど、そんな自分でありたいです」(竹内さん)。
『青空エール』『劇場版 そして、生きる』上映も「STARDUST DIRECTORS film fes.」開催 2021.4.1 Thu 16:00 三木孝浩監督や月川翔監督などスターダストグループに属するマ…