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【インタビュー】染谷将太 イメージ一新? 陽気なムードメーカー役への挑戦から見えたもの

このインタビューが行われたとき、染谷将太はまだ『空海-KUKAI-』の撮影の最中。ただでさえ、年不相応とも言える落ち着きを備えているこの男…

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染谷将太『海賊とよばれた男』/photo:Naoki Kurozu
染谷将太『海賊とよばれた男』/photo:Naoki Kurozu
  • 染谷将太『海賊とよばれた男』/photo:Naoki Kurozu
  • 『海賊と呼ばれた男』(C)2016「海賊とよばれた男」製作委員会 (C)百田尚樹/講談社
  • 染谷将太『海賊とよばれた男』/photo:Naoki Kurozu
  • 染谷将太『海賊とよばれた男』/photo:Naoki Kurozu
  • 『海賊とよばれた男』(C)2016「海賊とよばれた男」製作委員会 (C)百田尚樹/講談社
  • 染谷将太『海賊とよばれた男』/photo:Naoki Kurozu
そもそも、24歳にして“心の屈折”を表現させたら日本でもトップの染谷将太が、屈託のないヤンチャなムードメーカーを演じるということ自体、驚きである。たとえ、それが常連の山崎組であっても…。

「普通に考えたら、驚きというか、なんで自分にこの役を? と思うんですけど、そこが山崎さんらしいなって思いましたね。そもそも、山崎さんは『染谷はこういうタイプ』と枠に当てはめるのではなく、『この人とこの人を組み合わせたら何が生まれる?』『この人にこんなことやらせてみたらどうなる?』と考えると仰っていたので、山崎さんならではのセンスを感じましたね」。

『永遠の0』では、戦争の最も過酷な終戦間際に、特攻隊員として帰らぬ旅路に赴かねばならぬ若者を、『ALWAYS 三丁目の夕日'64』では、本作でも描かれる、高度経済成長期に差し掛かる時代の若者を演じた。そして本作で、染谷さん演じるハセが活躍するのは、戦前から戦中にかけて、日本の、そして軍の進撃に合わせて、国岡商店がビジネスをアジアへと拡大していく時期。現代を生きる20代の目にあの時代の人々、いまとはまた異なる価値観はどう映ったのか?

「何かを『やらなくてはならない!』という意識――“使命感”を強制されてというよりも、自然と持っているのを、作品を通じてあの時代を疑似体験して感じましたね。『店主に付いていかなきゃ! やり遂げなきゃ!』という意識は、あの時代特有というか、いまの時代にはないものかもしれません」。

では改めて、国岡商店の中でも若い世代を代表して、現代の若者たちが本作を楽しめるポイントを挙げるとすると?

「僕は、単純に燃えましたね、男たちに。萌えではなく(笑)、燃えるものを感じて高揚しましたし、僕は会社勤めをしているわけじゃないけど、こんな上司がいたら、付いて行きたいなと思いました。“仕事”というものに対する自分の価値観を変えてくれるこんな人がいるのかと感動を覚えました。“胸キュン”と言っちゃうと、安っぽいけど、女性が見ても、男の汗と涙に感じるものがあると思います」。

“店主”岡田准一とは、『永遠の0』に続いて、人生の先輩・後輩という間柄を演じたが、染谷さんから見た、現場での岡田さんの姿は、今回の鐡造と重なる部分も?

「岡田さんは、自然なんですよね。『やるぞ!』とか『よっしゃ、みんな!』みたいな、わざとらしい言葉は口にされないけど、現場で細かくみんなを見てくれていて、そこに安心感があって、みんな現場にいやすいんです。それを感じさせずに、でも細かいところまで気を配ってくださる。クールに見えて、結果的にこの鐡造のように、周りを熱くさせてくれるリーダー。尊敬しますね」。

ちなみに、この取材の時点で『空海 -KUKAI-』の撮影は「年末で終わる予定…おそらく(笑)」とのこと。ここ近年、当たり前のように年に数本の作品に参加してきたが、今年は5か月もの期間を空海というひとつの役に、しかも海外の現場で向き合ってきた。

「まだ、終わってないので、この先、何か違うものが見えてくるのか? 自分でもよくわかりませんが…」。

まだまだこの男、スクリーンで見せていない表情がたくさんあるはずだ!
《photo / text:Naoki Kurozu》

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