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3代目ジェームズ・ボンドのサー・ロジャー・ムーア、89歳で死去

『007』シリーズのジェームズ・ボンド役で知られるロジャー・ムーアが、89歳で亡くなった。がんで闘病中だった。

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『007』シリーズのジェームズ・ボンド役で知られるロジャー・ムーアが、89歳で亡くなった。がんで闘病中だった。

23日(現地時間)、ツイッターの公式アカウントに「非常に重い気持ちで、私たちの父、サー・ロジャー・ムーアが今日、がんとの短い闘病生活の末にスイスで亡くなったことをお知らせします」という声明が投稿された。

1962年から69年まで続いたTVシリーズ「セイント 天国野郎」で人気を博し、1973年の『007 死ぬのは奴らだ』から85年の『007 美しき獲物たち』まで3代目ボンドとして主役を演じたロジャーは、1991年からユニセフの親善大使を務め、慈善活動にも熱心だった。

2003年に「ナイト」の爵位と「サー」の称号を授与され、近年は映画やTVドラマなどへの出演は減っていたが、トークショーのツアーを毎年のように行っていた。昨年11月にもイギリス各地をツアーし、同月27日(現地時間)にロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールでのトークショーが最後の公の場への登場となった。

ロジャーの3人の子どもたちの連名による声明には「パパ、あなたでいてくれて、ありがとう。そして多くの人にとって特別な存在であってくれたことにも」という父へのメッセージが添えてある。

葬儀は故人の遺志により、身内のみでモナコで執り行われるという。
《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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