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不器用でも温かい…父子の愛に涙『ありがとう、トニ・エルドマン』ほか4選

昨年のカンヌ国際映画祭で大きな話題を呼び、アカデミー賞外国語映画賞ノミネートをはじめ各国で40を超える賞を受賞した『ありがとう、トニ・エルドマン』。あのジャック・ニコルソンが惚れ込み、自身を主演にハリウッドリメイク

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『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
  • 『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
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  • 『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
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  • 『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
  • 『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
  • 『ありがとう、トニ・エルドマン』本ビジュアル (C)Komplizen Film
  • 『人生の特等席』 -(C) 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
昨年のカンヌ国際映画祭で大きな話題を呼び、アカデミー賞外国語映画賞ノミネートをはじめ各国で40を超える賞を受賞した『ありがとう、トニ・エルドマン』。あのジャック・ニコルソンが惚れ込み、自身を主演にハリウッドリメイクを決定するなど注目を集める本作は、女性監督マーレン・アデが描く父と娘の可笑しくも温かな物語。そこで、6月18日の「父の日」に合わせ、“父の愛情を感じる映画”をピックアップした。

■『ありがとう、トニ・エルドマン』(6月24日(土)公開)
世界中が熱狂! この父と娘に涙し、笑った

『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
冗談好きの父・ヴィンフリートと、故郷を離れ外国で仕事をする娘・イネス。仕事一筋で笑顔を忘れかけている娘を心配し、父は出っ歯の入れ歯とカツラを装着、“トニ・エルドマン”という別人になって、神出鬼没に娘のもとに現れる…。父の突飛な行動に振り回されつつも、次第に娘・イネスは自分にとっての“しあわせ”とは何かを見つめ、本来の自分を取り戻していく――。

互いに思い合っているにも関わらず、いまひとつ、かみ合わない父と娘の普遍的な関係を、温かさとクールな視点をあわせ持った絶妙のユーモアで描いた本作。すでに公開されたドイツ、フランスでは異例の大ヒットを記録し、また、名優ジャック・ニコルソンの猛プッシュにより、彼自身を主演に据えたハリウッド・リメイクも決定。今年のカンヌ国際映画祭の審査員にも抜擢された、今後有望なアデ監督が描くのは、ちょっと不器用だけど、どんなに大きくなろうとも離れて暮らす子どもを心配し、幸せになって欲しいと願う父親の姿。ラストでは誰もが笑って泣き、父親への感謝を感じずにはいられない。父の愛情を描いた数多くの名作に並ぶ、新たな傑作が誕生した。

■『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997年)
どんな状況下でも「人生は美しい」ことを教えてくれた父の愛

カンヌ国際映画祭グランプリなど当時の主要賞を総なめにした、父の深い愛情を感じる金字塔的作品。イタリアの喜劇俳優ロベルト・ベニーニが監督・脚本・主演の3役を務め、アカデミー賞主演男優賞と外国語映画賞をW受賞したことでも注目を集めた。戦時下、強制収容所に送られたユダヤ人の父親グイドは、母親と引き離される幼い息子ジョズエを何とか励ますため、「これは、いい子にしていれば得点がたまるゲームだ」と、うそをつく。ガス室に向かう日も、ジョズエがシャワーを嫌がっていたことから「シャワーの日」と言って、なんとか生き延びることができた。絶望的な状況下でも、息子を笑顔にさせるため、おどけ続ける父。涙が止まらない衝撃のラストが待ち受ける傑作。

『人生の特等席』(2012年)
素直になれない父と娘が、仕事を通じて絆を取り戻す

『人生の特等席』 -(C) 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
疎遠だった父娘が、仕事を通して絆を取り戻していく様子を描き出す。『グラン・トリノ』で実質、俳優引退宣言をしていたクリント・イーストウッドが、彼から映画制作を学んだロバート・ロレンツの監督デビューのために主演を務め、娘役を『メッセージ』のエイミー・アダムスが演じた。長年大リーグの名スカウトとして腕を振るってきた不器用な父親と、そんな父を遠くに感じていたキャリアウーマンの娘。だが、年のせいで仕事が上手く行かず、引退もしない父に、ある事実が分かり、窮地に陥る。そんな彼に救いの手を差し伸べたのは、娘だった。それぞれが見つけた“人生の特等席”に、心揺さぶられる感動作。

■『君はひとりじゃない』(7月22日(土)公開)
ポーランドの新鋭が放つ、新たなる父と娘の物語

『君はひとりじゃない』 (C) Jacek Drygala
第65回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した、ポーランドの俊英女性監督マウゴシュカ・シュモフスカの新作。妻を亡くし、感情が表に出なくなった父親、母親を亡くし、父親と自分の身体を嫌う娘。そして、人々を治療しながらもぽっかりと空いた心を持つセラピスト。最愛の人の“死”を経験する登場人物たちが紡ぐのは、心と身体の関係性、そして目に見えるものと見えないものの関係性。シリアスになりがちなテーマをシュモフスカ監督が繊細に、ときにはユーモアを交えて描き出す。“大切な人は身近にいる”と気づかせてくれる結末には思わず涙。

父が子を想う気持ちは未来永劫、万国共通。映画を通じて、普段はなかなか素直にいえない父親へ感謝の想いを伝えてみては。
《シネマカフェ編集部》

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