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ヒドい警察は万国共通!? 『ローサは密告された』ほか驚愕の“汚職映画図鑑”

第69回カンヌ国際映画祭にてフィリピン映画界に三大映画祭で初めての主演女優賞をもたらした『ローサは密告された』。マニラのスラム街で小さな

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『ローサは密告された』 (C)Sari-Sari Store 2016
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第69回カンヌ国際映画祭にて、フィリピン映画界に三大映画祭で初めての主演女優賞をもたらした『ローサは密告された』。マニラのスラム街で小さな雑貨店を営むローサが、生活のため少量の麻薬を扱っていたことを密告されて逮捕、警察から恐喝まがいの要求を受ける、という物語は、カンヌでも衝撃とともに絶賛を持って迎えられた。

メガホンをとったのは、45歳で映画監督デビュー、『マニラ・デイドリーム』で第58回ロカルノ国際映画祭ヴィデオ・コンペ部門金豹賞を受賞し、「第3黄金期」と呼ばれる現在のフィリピン映画シーンを牽引している鬼才ブリランテ・メンドーサ監督。世界三大映画祭であるカンヌ、ヴェネチア、ベルリンすべてのコンペティション部門でその作品が上映され、世界中で50を超える賞を獲得、第62回カンヌ国際映画祭では『キナタイーマニラ・アンダーグラウンドー』で監督賞を受賞、クエンティン・タランティーノやショーン・ペン、イザベル・ユペールらがその才能に惚れ込んでいる。

■衝撃の実話を描く!! 世界のどこにでもある汚職映画図鑑
『ローサは密告された』に描かれたような警察の汚職と腐敗は、世界の至るところに存在している。その驚くべき実態を映画の作り手も見逃すはずがなく、古今東西、さまざまな形で映画の題材となってきた。その中から、とびっきりの“汚職と暴力”にまみれた映画をご紹介!

(1)日本の汚職×北野武
『その男、凶暴につき』(1989年/北野武監督)
ビートたけし演じる一匹狼の刑事・我妻諒介は、凶暴ゆえに警察署内から異端視されていた。暴力には暴力で対抗するのが彼のやり方。麻薬売人が惨殺された事件を追ううち、辿り着いたのは彼の親友で防犯課係長だった。バイオレンスに次ぐバイオレンス、汚職がまた汚職を生む。そんな警察と闇社会の繋がりを生々しく描いた北野監督のデビュー作。

(2)日本のヤバ過ぎる実話
『日本で一番悪い奴ら』(2016年/白石和彌監督)
綾野剛演じる、真面目一徹の若手警察官が、昇進のために次々と犯罪に手を染めていく…! 現役警察官による覚せい剤取引や拳銃売買、やらせ逮捕、でっちあげ、警察による組織的な裏金作りなど、北海道警でおきた衝撃の実話を『凶悪』の白石和彌監督が映画化。“世界イチ優秀な日本の警察”とは一体どこに!? 驚きの連続、警察の横暴をここに見る。

(3)実際にあったアメリカの汚職
『ブラック・スキャンダル』(2016年/スコット・クーパー監督)
驚愕の実話を元に、FBI史上最悪の事件を描くクライムサスペンス。ボストンで幼なじみとして育った3人の男たちーーギャングのボス、FBI捜査官、有力政治家として成長した彼らの絆はやがて大きな闇として、アメリカの正義を揺るがす大事件へと発展していく。FBI史上最悪の汚職事件=ブラック・スキャンダルの真相が、犯罪王バルジャーを演じるジョニー・デップの怪演とともに明らかにされた。

(4)フランスで起こった権力に憑りつかれた警察
『あるいは裏切りという名の犬』(2004年/オリヴィエ・マルシャル監督)
刑事のチームが、恐喝、強盗、誘拐、不法監禁などを繰り返し、堕落しきっていたことが明らかになり、現職の警察を地位を脅かした。そんな実話を基に、元・警察官のマルシャル監督が描いたクライムサスペンス。かつて友人だった2人が、家族のために、権力のために迫られた選択が、彼ら2人の運命を大きく狂わせていく…。

(5)香港の闇社会
『インファナル・アフェア』(2002年/アンドリュー・ラウ&アラン・マック監督)
香港の裏社会を舞台に、警察と犯罪組織それぞれに潜入を命じられた2人の男が、身の危険と心のゆらぎに苦悶しながら、10年の時を経て対決を迎える姿を緊迫感たっぷりに、スリリングに描く。主演はアジアを代表するスーパースター、アンディ・ラウとトニー・レオン。マーティン・スコセッシ監督のもと、マット・デイモンとレオナルド・ディカプリオでハリウッドリメイクされた『ディパーテッド』はアカデミー賞作品賞・監督賞などを受賞した。

いまなお、世界のあちこちに現前と存在する警察の汚職。フィリピン発の『ローサは密告された』では、日常のすぐ隣にある警察の暴力と、それによって壊れていくコミュニティの姿をドキュメンタリータッチでリアルに映し出していく。あなたも、いつその餌食になるかわからない…?

『ローサは密告された』はシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開中。
《シネマカフェ編集部》

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