【MOVIEブログ】2017東京国際映画祭 Day0&Day1

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「Japan Now 銀幕のミューズたち」
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<10月24日(火)>

東京国際映画祭、開幕前日! 台風が去ったとはいえ、まだ少し雨が気になるけれども、明日はどうだろう? 六本木に臨時設営されている映画祭事務局は完全に臨戦態勢、かかってくる電話の音もかき消されそうな喧噪です。

昨日(23日)はオープニング日の段取りを確認する最後の全体ミーティングを行い、詰め切れていない点を指さし確認。そうこうしていると、明日来日予定のゲストが何故か本日到着したとの報せが入り、一同愕然。何が起こるか分からないのが映画祭とはいえ、いよいよスタートした気分になる!

何をしても手につかないような焦りの時間を過ごし、主要スタッフがギックリ腰になったり(たぶん大丈夫)、ゲスト情報がさらに刻々変化したり(たぶん大丈夫?)、一夜明けて本日(24日)。

9時45分に事務局入りし、10時半からミーティング。僕は途中で抜けて、明日のカーペット周りの準備の詰め。海外ゲスト担当スタッフたちは、本日から来日ラッシュが始まるのでホテル詰め。初日でお迎えする海外ゲストの数が150人を超えるので、彼らが背負うプレッシャーの大きさは並大抵ではない…。無事に進みますようにと祈りを送る。

13時締切りの作業を13時半に終え、ダッシュでランチ。六本木駅の地下で麻婆チャーハン。美味なり。夏場はダイエットしていたので、秋口になって思いっきり食べられるのが嬉しい。そして何を食べてもおいしい!

14時から15時まで段取りミーティング。以降はメール返信、ミーティング、メール返信の繰り返し。

17時半から、またまた明日の確認ミーティングを行ったところ、追加作業が発生し、それから3時間くらいかけてウルトラ地味だけど絶対に必要な入力作業を黙々と行う羽目になってしまった。開幕前夜、どう考えてもほかにやるべきことがある気がするのだけど、誰かがやらなければしょうがないので、ぐぅーとうめきながらコツコツ作業。集中力が持たない! そうこうしているうちに、海外ゲストやトミー・リー・ジョーンズ審査員長が無事到着したなどのエキサイティングな報せが届き始める。しかし僕は黙って入力作業。くっそー。

0時に作業完了。単純作業は嫌いじゃないけど、こいつは本当にこたえた! 疲労困憊で必要メールを送信し、本日は引き上げることにして明日に備える!

<10月25日>

本番朝! 雨だ…。今年は10月に入ってから連日の雨続きに加え、大型台風も来て、もう大丈夫かと思いきやまた雨か。どんだけなんだ! 今年も年初から頑張り続けて、ようやく初日にこぎつけたというのに雨か…。いや、長年映画祭をやってきてひとつ教訓を得たとすれば、いちいち一喜一憂しないということ。たかが雨、目の前のやることをちゃんとやろう。台風が直撃しなかった幸運に感謝すべきだ!

12時からコンペ審査員の顔合わせの場に向かい、ブリーフィング。毎年、初日最大の緊張物件だ。エレベーターでいきなりトミー・リー・ジョーンズ氏にはちあわせしてしまい、心の準備が間に合っていなくてあたふたしてしまったけれども、とても優しく挨拶をして下さって深く安堵…。

それから永瀬正敏さん、ヴィッキー・チャオさんにご挨拶して、お二人の魅力にもメロメロ。レザ・ミルキャリミ監督とは面識があり、マルタン・プロヴォ監督とはフランス映画祭でご挨拶していたので大丈夫。コンペの選定プロセスや、各賞について説明をして、15分ほどで無事終了。とても豪華で素敵な審査員チームだ。コンペの15本の作品を楽しんでくれますように!

外に出ると、雨はかなり弱くなっている。この分だと大丈夫かな…。ただかなり寒い。15時から3時間の長丁場、ずっと外にいる観覧のお客さん、取材のみなさん、そしてスタッフ、体を壊しませんように。

机に向かってここまで書いて、雨が強くなっているという情報のほかに、やっかいな問題も立ち上がり、俄然不安が増してくる。これから机を離れます。以上の記述は、13時半まで。

(11時間経過)
ふうー。ようやく机に向かえて、現在0時30分。この11時間で何があったのか、箇条書きで行きます。

・13時半に外に出るとかなり雨脚が強まっている。んー、まずい。カーペット開始まであと1時間半。強くなりそうはないけど、止みそうな感じでもない。来場ゲストが集まる会場に行き、顔見知りの方にご挨拶。続々と作品関係者が集まってくるので、猛烈に緊張が高まってくる。僕にとって16年目の映画祭になるけれど、この緊張に慣れることはない…。

・14時半にレッドカーペットの担当地点に行く。小雨がやまない。ああ、もうダメか。半ば諦めつつ周辺のスタッフと段取りの最終確認をして、開幕を待つ。14時57分、雨が止む。風も止まる。15時、開幕。なんだ、これ?

・冒頭に橋本環奈さんが登場し、カーペットイベントが始まる。ぴたりと雨が止むなんて、どんな奇跡なんだろう? 僕は最初は中盤のフォトポイントで作品関係者に挨拶しつつ、スタッフに作品名やゲスト名を伝える。30分ほどそこにいてから、カーペットの奥の取材エリアに移動し、ゲストの誘導を手伝う。

・様々なゲストが目の前を通り過ぎるのはやはり興奮するのだけど、ピカチュウやミミッキュ(ポケモンのキャラ)の着ぐるみや、クレヨンしんちゃんの等身大の着ぐるみ(ほぼ人間に近い)が来るとめちゃくちゃなごむ! とても一緒に写真を撮りたいのだけど、やっぱりカーペット上でスタッフが写真を撮っているのはどう考えてもまずいので、必死に自重する…。

・今年の映画祭ではインスタグラマーなるものに挑戦しようと企んでいたのだけど、見事に写真は1枚も撮れず。まあ、撮ってる場合じゃないんだけど。もともと写真を撮ること自体に興味が薄いことを思い出し(昔は旅行に行くにもカメラを持って行かなかったくらい)、インスタグラマーの夢は初日で潰えたのでした。あ、写真を見るのは大好きです。

・1時間半が経過し、16時半。ここでまた雨が降ってきた。でも何とか耐えられるレベルで、大雨になりそうな寸前で小雨に変わり、ギリギリしのげるレベルで推移。これなら何とかなる。もっとも、移動後の僕のポジションには屋根があったので被害はなく、屋根の無いエリアの人たちは大変だったはず。以後、少し降っては止むを繰り返す。

・「コンペ」や「スプラッシュ」の監督や出演者のみなさんの多くとカーペット上で挨拶することが出来て、とても嬉しい。ようこそようこそ。これから10日間、よろしくお願いします!

・そして、安藤サクラさん、蒼井優さん、満島ひかりさん、宮崎あおいさんの4名の「ミューズ」が目の前に到着。さすがにこの4名が揃うと圧巻で、予想をはるかに超えたインパクトにたじろぐ。4者のドレスの組み合わせもこれ以上ないほど絶妙。まさに30回記念の映画祭に相応しい、華やかさと落ち着きと美しさ! ご本人たちもこんな機会は滅多にないようで、とても楽しそうにされているのが嬉しい。僕はもちろん声はかけずに少し離れて誘導に徹し、しかし一方で眼福を噛みしめる…。

・トミー・リー・ジョーンズ氏率いる審査員チームも大注目の中を歩行し、カーペットは18時に無事終了。すると途端に雨がとても強くなる。前半は奇跡的に晴れ、後半は降ったものの致命的にはならず、映画祭はまだまだ運を持っていると確信した!

・カーペット終了と同時にEXシアターでオープニング・セレモニーが始まるので、強い雨の中を抜けて会場に行き、場内の様子を一瞬のぞいてから、僕は特段そこで役割はないので、事務局にいったん引き上げる。待ちに待った夜のお弁当を5分でいただく。トリカツ弁当。生きかえる!

・19時半になり、セレモニー後に始まるオープニング・パーティー会場に行き、到着するゲストを出迎える。それから23時までノンストップで人から人へ、ご挨拶の波。会う人会う人が映画祭開催を祝ってくれ、おまけに僕の体調も気遣ってくれたりするので、もう嬉しいやら恐縮するやらで大変。お礼を言うのは完全にこちらの方で、映画祭に作品を出してくれて、そして会場に来てくれて、どんなに感謝してもしきれない。3時間挨拶し続けて声が枯れた! ウーロン茶で我慢するのは例年のことで、最終日までビールは我慢だ。

・おかげさまでパーティーは大盛況。23時あたりで散会となり、棒になった脚を引きずって事務局に戻り、今宵2個目の弁当を頂き(揚げ物たくさん高カロリーが今はありがたい!)、しばしぐったり。半日ぶりに会った同僚たちと自分の経験した裏話を語り合って驚いたり爆笑したりして、なんだか今日は無事に終わったみたい。大きなトラブルも(自分がいま知っている限りでは)なかったようで、上々のスタートだったのではないかな。

・これを書いてそろそろ1時半。差し入れのいなり寿司(おつな寿司、美味!)を四個頂いて、とても幸せ。明日はいよいよ本格的に本番開始。スケジュールがぎっしりなので、早めに上がって寝よう。本日の開幕に関わったみなさま、本当にお疲れ様でした!
《矢田部吉彦》

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