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望月歩、「3年A組」共演の菅田将暉の情熱に感銘「いつか先生役を」

「NEW CINEMA PROJECT」第1回グランプリ作品『五億円のじんせい』の記者会見が日本外国特派員協会にて行われ、初主演をつとめた望月歩と文晟豪(ムン・ソンホ)監督が登壇した。

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『五億円のじんせい』日本外国特派員協会記者会見 (C)2019 『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT
『五億円のじんせい』日本外国特派員協会記者会見 (C)2019 『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT
  • 『五億円のじんせい』日本外国特派員協会記者会見 (C)2019 『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT
  • 『五億円のじんせい』日本外国特派員協会記者会見 (C)2019 『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT
  • 『五億円のじんせい』(C)2019 『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT
  • 望月歩
  • 望月歩/『ソロモンの偽証 後編・裁判』初日舞台挨拶にて
GYAOとアミューズがオーディションによりオリジナル映画を作るプロジェクト「NEW CINEMA PROJECT」で、約400本の中から第1回グランプリ作品に選ばれた『五億円のじんせい』が7月20日(土)より公開。6月19日(水)、日本外国特派員協会にて本作の記者会見が行われ、初主演をつとめた望月歩と文晟豪(ムン・ソンホ)監督が登壇した。

>>『五億円のじんせい』あらすじ&キャストはこちらから

主人公は5億円で命を救われた少年…「あてがきのように見られるが違う」


まず、MCから「脚本家(蛭田直美)と密に連携を取りながら書き上げたシナリオと聞きました。望月さんに寄せて主人公を書き上げていったのか?」と聞かれた文監督は、「あてがきのように見られるが実は違う」とコメント。

『ソロモンの偽証』で大きく注目され、「母になる」「アンナチュラル」「3年A組―今から皆さんは、人質です―」などの話題作で存在感を発揮してきた望月さんとの出会いが奇跡的だったことを明かした。

望月歩
劇中で、望来は様々な闇バイトを経験することについて、望月さんからは「色々と闇バイトについて調べたんですけど、“添い寝リフレ”については、僕は(撮影時)高校生だったので、もちろん行ったこともなくて、リサーチ不足のまま劇中で初めての経験をさせてもらいました」と初々しい答え。「きわどい描写もあります。ためらいや心配はなかった?」と聞かれると「母がすごく厳しい人なので、母にみられるのが心配です…まだ見ていないので」と応じ、場内は温かい笑いに包まれた。

“募金で命を救われたこと”は負い目? 議論白熱


続く質疑応答では、記者から次々に質問が飛んだ。タイトルにある「五億円」の設定について聞かれると、文監督は「実際に募金を集めている人が設定している金額は2億弱の場合が多い。インパクトが欲しくて『5億』に設定しました」と回答。「金額が現実とあまりにも近いと実際手術で大変な思いをした方につらいことを思い出させてしまうかもしれない、フィクションとして差をつけました」と明かした。

また、「募金で命を救われたことに対し、社会に負債を負っていると感じた。そうした社会に対する責務や負い目についてはどう思うか」という質問に対し、文監督は「望来は息苦しく生きている人の代表。世の中を通してソーシャルメディアで自分を見せることに一生懸命な人も息苦しさを感じている人もいるだろうし、いろんな立場で息苦しさを感じている人に見てほしいと思って作った」と監督。

現実として義援金や寄付は負い目に感じるという日本人記者たちの感覚に対し、アメリカ人記者からは「あまりそういうふうには感じない」という意見が場内で交わされる一幕もあった。

『五億円のじんせい』日本外国特派員協会記者会見 (C)2019 『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT
続いて、「謝り続けてギフトを受け取れない母親、父親の不在、一番ショッキングだったのは男性の身体が取引されていることといった社会批判をさらに批判するような描かれ方がされていると感じた。これは意図的なものか」との質問が。

文監督は「多様性や考え方をより広げるためにやっているので意図的に意地悪な思いがあるわけではないのですが」と前置きした上で、「僕が主人公を男の子にしたいと思ったのは、生きるか死ぬかの瀬戸際で行動する主人公としては、ぎりぎりの仕事をしなくてはならないという考えに至るだろうと」。

「そして望来くんはいちおう犯罪には手を染めないという一線は引いている。女性にした場合、身体を使ってお金を稼ぐ方法があるということは一般的に知られていて、表現としても安易にそこに行きがちになってしまうし、避けられないと思ったので。自分が女性監督であればその描き方もありだったのかもしれませんが、自分は男性で、そういうものがあるというのは知っているので、そっちで表現したほうがお話の中心的なメッセージに集中してもらえるかなと思いました」と打ち明けた。

さらに、タイトルについて「じんせい」をひらがなにした理由については、「高校生の危うさ、形成されきってないことを文字として表現しようと思いました」と明かした。

菅田将暉の「姿勢や演技への情熱にとても感銘」


一方、これからの演じてみたい役柄について聞かれた望月さんは、「『3年A組』というドラマに参加させていただいて、主演として先生役を演じた菅田将暉さんの作品に対しての姿勢や演技への情熱にとても感銘を受けました。まだ先になると思いますが、いつか先生役をやってみたいと思っています」と告白。「病気の設定は(演技が難しいので)無しで」とジョークを付け加えると、TVドラマなども良く知る日本通の外国特派員たちだけに爆笑が起こるなど、和気あいあいとした会見に。

なお、先日大盛況となった上海国際映画祭に続き、6月28日から開催される第18回ニューヨーク・アジアン映画祭コンペティション部門にノミネートされたことが発表され、日本公開を前に海外からの注目度の高さも示した。

『五億円のじんせい』日本外国特派員協会記者会見 (C)2019 『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT
『五億円のじんせい』は7月20日(土)よりユーロスペースほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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