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新生『チャーリーズ・エンジェル』に向け、歴代エンジェルを総チェック

「グッドモーニング、エンジェルズ」「グッドモーニング、チャーリー」。スピーカー越しに交わされる、この“お約束”の会話に思わず胸が高鳴る人は多いはず。

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『チャーリーズ・エンジェル』
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  • 2006年のエミー賞授賞式にて、「チャーリーズ・エンジェル」のメンバーと登場したファラ・フォーセット(左) -(C) Reuters/AFLO
「グッドモーニング、エンジェルズ」
「グッドモーニング、チャーリー」
スピーカー越しに交わされる、この“お約束”の会話に思わず胸が高鳴る人は多いはず。

2000年、キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューという人気女優が集結し、70年代後半に人気を博したTVシリーズの映画版として製作された『チャーリーズ・エンジェル』は、世界中から圧倒的支持を得て大ヒット。2003年には続編『チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル』も公開され、2作品を合わせた世界興行収入は5億ドル超え、女性が主役のアクション映画の代表作となった。

そして2020年、新たな時代の到来を象徴するかのように、キャリアの充実期を迎えているクリステン・スチュワート、実写版『アラジン』のジャスミン役でブレイクしたナオミ・スコット、超大作映画初出演のエラ・バリンスカによる新生エンジェルたちが誕生! これまでの「チャーリーズ・エンジェル」を踏襲しながらも、新次元へと変化を遂げている。


原点はウーマンリブの中で誕生したTVシリーズ


米「ABC」で1976年9月からスタートし、日本では1977年より日本テレビ系で放送された「地上最強の美女たち!チャーリーズ・エンジェル」は、新生『チャーリーズ・エンジェル』の監督エリザベス・バンクスによれば「テレビにおける女性のエンパワーメントの始まり」だ。

謎の大富豪チャーリー・タウンゼント(声:ジョン・フォーサイス)が、警察学校を卒業した美女3人を探偵=“エンジェル”としてスカウト。サブリナ・ダンカン(ケイト・ジャクソン)ケリー・ギャレット(ジャクリーン・スミス)ジル・マンロー(ファラ・フォーセット)は、スピーカーの声だけで指示を出すチャーリーのもと、彼の右腕ジョン・ボスレー(デビッド・ドイル)と共にさまざまな事件に奔走した。

2006年のエミー賞授賞式にて、「チャーリーズ・エンジェル」のメンバーと登場したファラ・フォーセット(左) -(C) Reuters/AFLOファラ・フォーセット、ケイト・ジャクソン、ジャクリーン・スミス
それまで男性俳優が演じてきたカーチェイスやアクション、時には刑務所などへの潜入捜査も行う探偵を女性たちが演じるのは画期的で、個性の異なる3人の見事なケミストリーに、お色気と笑いを適度に散りばめたドラマはウーマンリブ(女性解放運動)の潮流も受けて大ヒット。1981年の第5シーズンまで続く人気番組となった。特に明るいキャラクターで豊かなブロンドが印象的なファラは、そのヘアスタイルが「ファラ・カット」として日本でいう“聖子ちゃんカット”の先駆けのような大ブームに。

しかし、ファラは1シーズンで降板。第2シーズンからは“ジルの妹”クリス・マンローとしてシェリル・ラッドが登場した。サブリナ役のケイトも、後にアカデミー賞を受賞する『クレイマー、クレイマー』へのオファーがあったが今作のため出演できなかったことから(代わりに演じたのがメリル・ストリープ)、キャリアアップのために第3シーズンで降板。

その後はシェリー・ハックターニャ・ロバーツが参加した。全シリーズに出演したのは、映画版にカメオ出演も果たしているケリー役のジャクリーンのみ。ファラは第3、4シーズンにゲストとして再登場したが、2009年にがんとの闘病の末、62歳で他界。

まさに、少女時代に今作を観て育ったエリザベス・バンクスは、新生『チャーリーズ・エンジェル』にもリスペクト溢れるオマージュを捧げている。


世界中で大ヒット!初の映画化
『チャーリーズ・エンジェル』


『チャーリーズ・エンジェル』-(C) APOLLO
TVシリーズの終了から19年の時を経て、2000年に初の映画化。チャーリー・タウンゼント探偵社に、陽気でお茶目なナタリー(キャメロン・ディアス)、ワイルドでワルに惚れやすいディラン(ドリュー・バリモア)、頭脳明晰・冷静沈着なアレックス(ルーシー・リュー)と、キャラの立ったエンジェルたちを迎え、スクリーンで楽しむのにふさわしくド派手にスケールアップ。アクションコメディとして世界興行収入2億6,400万ドルを突破する大ヒットとなった。

セクシーかつキュートなエンジェルたちはTVシリーズさながらの七変化を見せながら悪と戦い、それぞれに恋も! 『マトリックス』('99)の成功で注目されていたワイヤーアクションやスローモーション映像がふんだんに盛り込まれているのも特徴で、ノリのいい音楽と共に3人がアクションをこなす姿はミレニアムにふさしいアイコンとなった。

『チャーリーズ・エンジェル』-(C) APOLLO
監督はCMやミュージックビデオで活躍していたマックGが務め、『25年目のキス』(’99)以降プロデューサー業に乗り出していたドリューが、本作そして下記の続編の製作に名を連ねている。『マスク』『メリーに首ったけ』で人気と評価を得ていたキャメロンはアクションだけでなくダンスも披露、また、多様性が謳われるはるか以前に、3人の女性の中に「アリー my Love」で注目されたアジア系のルーシーが加わっていることも大きな魅力。

ボスレーはビル・マーレイが演じ、チャーリーの声はTVシリーズと同じくジョン・フォーサイス。IT界の寵児的な存在でキーパーソンとなる役を、『ジョジョ・ラビット』『リチャード・ジュエル』など活躍が続くサム・ロックウェルが演じ、エンジェルのひとりと恋愛関係に!? 「フレンズ」のマット・ルブランクや『キューティ・ブロンド』のルーク・ウィルソンほか、エンジェルを襲う髪フェチの「痩せ男」役で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のクリスピン・グローヴァーが怪演を見せた。


強力なカメオ出演続々
『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』


ドリュー・バリモア、キャメロン・ディアス、ルーシー・リュー-(C)Getty Images
前作の大ヒットを受けて製作された続編では、キャメロン、ドリュー、ルーシーのエンジェル3人が続投。「ルブタン」で蹴りをかます先輩エンジェル役デミ・ムーアは全身整形を受けて驚異の肉体改造をしたことが話題に。ドリュー演じるディランの元カレ役で『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ジャスティン・セロー、『ターミネーター2』の液体型ターミネーター役で知られるロバート・パトリック、『トランスフォーマー』以前のシャイア・ラブーフほか、オルセン姉妹やP!NK、デミの元夫ブルース・ウィリスに、TVシリーズのケリー・ギャレット役ジャクリーン・スミスが特別出演。

ボスレー役は『オーシャンズ』シリーズの故バーニー・マックにチェンジ(一説にはビルとルーシーとの確執が言われている)し、ワイヤーアクションにオフロードバイクのアクション、3人揃っての“MCハマーダンス”など、見どころは増し増しに。サーフィンシーンでキャメロンが着用する白ビキニはTV版のジャクリーンへのオマージュだ。ちなみに、ルーシーとTV版のケイト、ジャクリーンは乳がんサバイバーでもある。

なお、こうした映画の成功により、ドイツではTVシリーズ「スパイ・エンジェル(ワイルド・エンジェル)」(02~05)、タイ発の『マッハ!エンジェル』(06)、韓国発の『朝鮮美女三銃士』(13)といったパロディ作品も多発した。


ドリュー・バリモアが製作総指揮
「新チャーリーズ・エンジェル」


レイチェル・テイラー×ミンカ・ケリー×アニー・イロンゼ -(C) AFLO
映画版エンジェルのひとり、ドリューが製作総指揮を担当し、2011年にABCが新シリーズとしてリブート。本家シリーズの製作スタッフが集結した。新たなエンジェルは、「エスクァイア」誌で2010年「世界で最もセクシーな女性」にも選ばれたラテン系のミンカ・ケリー演じるイブ、『トランスフォーマー』「ジェシカ・ジョーンズ」に出演するレイチェル・テイラー演じるアビー、『そんな彼なら捨てちゃえば?』や2PACの自伝映画『オール・アイズ・オン・ミー』のアニー・イロンゼ演じるケイトと、時代を映すように変容。

ボスレー役もラテン系のラモン・ロドリゲスが演じた。チャーリーの声でお馴染みだったジョンは2010年に91歳で亡くなったため、ヴィクター・ガーバーが担当。携帯電話などの最新機器を駆使し、犯罪も人身売買や麻薬密造、国際規模のハッキングなどが対象となり、現代的、かつスタイリッシュにアップデートされたものの、シリーズ独特の“ゆるさ”やユーモアが不足したのか、残念ながらシーズン1で打ち切られてしまった。


新たなケミストリーに期待!新生エンジェル始動


『チャーリーズ・エンジェル』
これまで、時代の節目節目にバージョンアップしながら登場してきた“エンジェル”たち。ドリューの製作総指揮、エリザベスの監督・脚本・製作で新たに登場する『チャーリーズ・エンジェル』では、チャーリー・タウンゼント社は国際機密企業に成長。特殊訓練を受けたエンジェルたちは世界各地に散らばり、任務によって最適な人材が集結するシステムに。チャーリーの右腕的存在“ボスレー”も拠点ごとに複数人存在する、いわば役職のようなものとなっている。

そんな中、巨大テクノロジー企業に勤める天才プログラマーのエレーナ(ナオミ・スコット)は、自身で開発した新エネルギー源“カリスト”が武器として軍事利用されていることを内部告発したことから、命を狙われることに。女性のボスレー(エリザベス・バンクス)は、変装と潜入を得意とするサビーナ(クリステン・スチュワート)、元MI6で射撃と武術に長けたジェーン(エラ・バリンスカ)と共に、エレーナを保護しながら調査を開始するが…。

『チャーリーズ・エンジェル』

絶賛ブレイク中+実力派+ネクストブレイク、三者三様の女優たち


今回のエンジェルも、強さと自立心とキュートさが同居する頼もしい面々だ。“広瀬アリスに似ている”という声も上がるナオミは(『パワー・レンジャー』で吹替を担当)、ピンチの場面でも肝の据わった芯の強さとコミカルな一面を覗かせ、『アラジン』からファンになった人も必見。優秀なハッカーでもあることから、新たなエンジェルとしてスカウトされることに。

『チャーリーズ・エンジェル』
また、『トワイライト』シリーズ以降、フランスのオリヴィエ・アサイヤス監督作『アクトレス~女たちの舞台~』ではアメリカ女優として初めてセザール賞助演女優賞を手にし、公開中の『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』などインディペンデント映画で存在感を発揮しているクリステンが、アクション映画に出演している点も新鮮。あるときは妖艶に男性を誘惑し、あるときは美しき騎手に変装するなど、クールかつワイルド(+ちょっぴり天然?)なサビーナとして活躍する。

イギリスのドラマでキャリアを積んできた新鋭女優エラが演じる、何事も完璧主義なジェーンとは水と油のようだが、物語の中で彼女たちが関係を築いていく過程も見どころ。エラは元陸上選手でもあり、長身としなやかな身体を駆使した武闘アクションも素晴らしい。圧倒的体格差のある男性に対峙しても何度も何度も向かっていき、ときにはサビーナの加勢も得て倒していく姿は圧巻。現在「カルティエ(Cartier)」の顔も務めているエラだが、『ターミネーター:ニュー・フェイト』のマッケンジー・デイヴィスのように大きく注目を集めるかもしれない。

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one month.

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何よりも、エンジェルたちの連帯が画面から伝わってくることが重要だが、今回のメンバーはすでに仲の良さが伺える映像や画像が続々とアップされており、心配無用。

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”I’m feeling feisty...like a tiger”

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もちろん音楽も、映画1作目の「デスティニーズ・チャイルド」、2作目のP!NKに続き、今回はアリアナ・グランデがマイリー・サイラス、ラナ・デル・レイと組んだ「Don't Call Me Angel」をはじめ、強力なサウンドトラックを提供。ドナ・サマーの「Bad Girls」もTVシリーズと同じ70年代末~80年代初めの雰囲気を醸しつつ、新しさを提供している。

『チャーリーズ・エンジェル』は2月21日(金)より全国にて公開。
《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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