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「BLM運動の今こそ観てほしい」町山智浩が最新海ドラ「FOR LIFE」を徹底解説

米ABCにて放送中、高い評価を得ている海外ドラマ「FOR LIFE」(原題)の日本放送を前に、映画評論家・町山智浩氏が“ブラック・ライヴズ・マター”や“システマティック・レイシズム”なども踏まえ、徹底解説する動画が公開。

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「FOR LIFE」(原題) (C)2020 Sony Pictures Television. All rights reserved.
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  • 町山智浩
2020年2月より米ABCにて放送され高い評価を得ている海外ドラマ「FOR LIFE」(原題)の日本放送を前に、アメリカ在住の映画評論家・町山智浩氏が、現代のアメリカ社会に起こっている“ブラック・ライヴズ・マター”や“システマティック・レイシズム”なども踏まえ、徹底解説する動画が公開された。

本作は、無実の罪で終身刑を言い渡された男アーロン・ウォレスが、自らの潔白を証明するため法律を学び、受刑者ながらに弁護士資格を取得。同じく冤罪で服役する刑務所仲間のため、弁護の時だけ裁判所へ移送され、法廷に立つ姿を描いた物語。

「FOR LIFE」(原題) (C)2020 Sony Pictures Television. All rights reserved.
刑務所内でパラリーガルとして活躍したアイザック・ライトJr.の実話にインスパイアされ、黒人の「冤罪」という社会問題に切り込んでいく刑務所×法廷ドラマ。本国では早くも現地時間11月18日よりシーズン2の放送が開始される。

「FOR LIFE」(原題) (C)2020 Sony Pictures Television. All rights reserved.
制作には、実際にアイザックに弁護を依頼したことがあり、ドラマプロデューサーとしても評価されている、世界的ラッパーの50セントが参加している。

今回公開されたのは、町山氏が語るアメリカ社会のいまが分かる19分の特別映像。さらに、本作のプロデューサーを務め、囚人役で出演もしている50セントから日本のファンに向けた独占メッセージも到着している。


【映画評論家 町山智浩コメント】


町山智浩
“FOR LIFE”とは「終身刑」を意味する。主人公アーロン・ウォレスは妻子あるビジネスマンだったが、ある日突然、悪徳検事が警察と仕組み、無実の罪で終身刑を宣告されてしまう。アーロンは刑務所で法律を学び、自ら弁護士となり、同じように濡れ衣を着せられた他の囚人を救おうとする。

本作は20人以上の冤罪を晴らした「獄中の弁護士」アイザック・ライトJr.の実話にインスパイアされ、彼の弁護を受けたラッパーである50セントが企画した作品であり、アメリカの司法における差別的で理不尽な現実を暴き、決して屈しない男が権力と戦い、家族の元に帰ろうとするヒューマン・ドラマ。「フォー・ライフ」とは「人生のため」「命のため」でもある。ブラック・ライヴズ・マター運動の今こそ観てほしい作品だ。

「FOR LIFE」(原題) (C)2020 Sony Pictures Television. All rights reserved.
米国で巻き起こっている社会運動“ブラック・ライヴズ・マター”(黒人の命は大切)とは何か。なぜ白人警察官は起訴されないのか、なぜ黒人の冤罪が多発するのか。“システマティック・レイシズム”(制度的人種差別)を交えた解説、さらに、本作のプロデューサーであり、世界的ラッパー50セントが本作を制作するきっかけや、アイザックとの関係にも注目だ。

「FOR LIFE」(原題)は米ABCにて放送中。
《シネマカフェ編集部》

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