text:Hikaru Watanabe / photo:Yoshio Kumagai
北乃きい「男っぽい私を包み込んで女の子にしてくれる人が理想。岡田さんは…(笑)」
高校最後の年に付き合い始めたヒロとシュウ。けれど、地元の大学へ進学するヒロに対し、シュウは東京の大学を目指していることを言い出せないでいた…。「ロングバケーション」から「オレンジデイズ」まで多くのヒット作を放ち、“ラブストーリーの教祖”とも言うべき地位を確立してきた人気脚本家・北川悦吏子。そんな彼女が初監督を務めた『ハルフウェイ』は、その甘酸っぱさに窒息させられるような青春の恋物語。脚本家出身の北川監督のこと、セリフのひとつひとつにさぞこだわりがあるのかと思いきや、登場人物が発するセリフはほぼアドリブなのだそう。そんな思いがけない形で監督の思いを託されたヒロ役の主演女優・北乃きいに話を聞いた。