

ここ数年、80年代カルチャーが脚光を集めている。音楽では先に急逝したマイケル・ジャクソンが再びヒットチャートを賑わし、日本でも80年代のヒットソングを集めたCDが大ヒット。映画界やTV界では80年代に製作されたドラマのリメイクが続き、日本でも80年代の海外ドラマの人気が急上昇。中でも家族の絆をハートフルに描いたファミリー・コメディが俄然注目を集めている。
特に「アーノルド坊やは人気者」と「アルフ」は日本でもDVD化の希望の声がとても多かった作品。片や白人家庭の養子になった黒人兄弟のドラマ、片や宇宙船が墜落し、地球人家庭に居候することになった宇宙人のドラマと、一見共通点がなさそうなこの2作だが、実は2作とも家族の絆を描くと同時に“違いを受け入れることの大切さ”をテーマにしている。
こういうテーマは一歩間違えば押し付けがましくなる危険があるが、この2作に関しては心配無用。大いに笑い、時にホロリとさせる物語は当時見ていた人はもちろん、未見の人もどこか懐かしい温かさを感じるはず。そんな普遍的な魅力に加え、ただ甘いだけじゃなくシニカルな目線が盛り込まれている点が、時代を超え“大人が楽しむドラマ”として人気を集めているのだ。

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今でこそ字幕版も当たり前のように放送される海外ドラマだが、80年代は吹き替えがメインの時代。どの作品もキャラクターにピッタリ合った声優が絶妙な味を出しているのが80's海外ドラマのツボだ。「アルフ」では主人公、アルフの声を所ジョージが担当し、傍若無人でちょっとシニカルなアルフのキャラクターに適度な脱力感をプラス。アルフの“何故か憎めない”というキャラが一層鮮やかに浮かび上がってくる。そんなアルフに振り回されるウィリーに扮する小松政夫の絶妙な間合いも最高だ。「アーノルド坊やは人気者」では野沢雅子と堀絢子というベテラン声優陣がウィリスとアーノルドの兄弟に扮し、その抜群のコンビネーションがドラマの味わいになっている。こういう声優の持ち味も含めてドラマ全体を楽しめるのが、80's海外ドラマの醍醐味だ。
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「アルフ」にしても、「アーノルド坊やは人気者」にしても、ウィットに富んだ会話のセンスはコメディならではの面白さ。特に「アーノルド坊や〜」は名セリフの宝庫。アーノルド坊やが言う「冗談は顔だけにしろよ?」は、あの愛らしいルックスと、大人びたツッコミ姿勢のギャップがハマり、アーノルド坊やと言えばこのセリフ、というほど有名に。でも実はこれ、吹き替えならではのセリフで、作品のニュアンスを取り入れた絶妙な意訳だったと言うから、当時の翻訳センスの良さには脱帽だ。ドラモンドさんの心温まる言葉の数々も忘れ難い。笑いの中に人種問題や社会問題をも取り入れてきた意欲的な作品だけに、ドラモンドさんのシンプルだがハートフルな言葉が胸に響くのだ。


読者アンケートで最も多かったセリフは、映画史に残る名作『風と共に去りぬ』でヒロインのスカーレット・オハラが最後に残す言葉。英語では「After all, tomorrow is another day」というこのセリフ、最近では「明日という日がある」と訳されることも多いようです。
時点は『ターミネーター』の「I'll be back」。シュワちゃんの名セリフは誰もが真似していましたね。
その他には「お別れの言葉が…何も…出てこないの。」(『ローマの休日』より/55歳女性・東京都)、「体が重いと足跡も深くなる。恋心も強いと傷が深い。」(『ニュー・シネマ・パラダイス』より/47歳女性)、「愛とは決して後悔しないこと」(『ある愛の詩』より/30歳女性)などの名作がたくさん揃いました。
また、海外ドラマからは「スター・トレック」の「宇宙…そこは最後のフロンティア」や「HEROES」の「ヤッター!」なども。
映画やドラマがある限り、これからもたくさんの名セリフが生まれることでしょう!
(text:Chihiro Makuta)

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