鬼塚公彦(阿部サダヲ)は東京の食品会社で働く平凡なサラリーマン。ただひとつ異なるのは…熱狂的な舞妓ファンということ。しかし舞妓と遊ぶための店“お茶屋”の暖簾をくぐったことは…未だない。そんな公彦に転機が訪れる。念願の京都支社への転勤が決まったのだ。死にものぐるいで仕事をして「一見さんお断り」という最高峰の壁を強引に乗り越え、やっとの思いでお茶屋デビュー!! 宴会も盛り上がり、いざ舞妓との野球拳…というときに泥酔したプロ野球のスター選手・内藤貴一郎(堤真一)が隣の座敷から乱入。内藤の登場で、宴会の雰囲気は最悪。夢にまでみた野球拳も台無しになってしまった。 公彦は決意した。内藤を見返すため…プロ野球選手を目指すことを!? 時を同じくして、東京で公彦に酷いフラれ方をした富士子も決意した。公彦を見返すため…京都で舞妓を目指すことを!? 舞妓をめぐって渦巻く、夢と嫉妬とプライドとあれやこれや…何が起こるか予測不可能。怒涛の人情喜劇が今、始まる ――。
水田伸生