恵み豊かな美しい森に“クルタ族”という少数民族が住んでいた。彼らは一族の掟により、外の世界に出ることはなく、平和な森の中でひっそりと暮らしていた。しかし、事件はある日突然訪れる。クルタ族は、危険度Sクラスの盗賊集団「幻影旅団」によって全員皆殺しにされてしまったのだった。旅団の狙いは、クルタ族だけが持つと言われている“緋の眼”。その瞳は興奮すると緋色となり、世界七大美色のひとつとされている。そんな中、たったひとり生き残った少年がいた。その名は、クラピカ。旅団への復讐を誓い、彼はハンターとなった――。
佐藤雄三