コックのヤンとウェイトレスで9歳の子供の母親であるナディアは、レストランを買うためすべてを賭けることを決意する。資金のない彼らは、気がつけば資金繰りと銀行ローンの泥沼にはまり途方に暮れていた。その状況から抜け出すには、ナディアはカナダで職に就かなくてはならず、ヤンはレストランを守るためその場に留まらなくてはならない。容赦なく殺到する債権者たち、無慈悲な制度、そして息つく間もない日々に彼と子供は追われることになる…。しかし、ヤンはついに、彼が唯一救われる道は、ナディアのいるカナダに行き、愛する者と一緒にいること、そして母と子を再会させることだと気付く――。
セドリック・カーン