1983年。まだ携帯もパソコンもなく、CDではなくレコード、DVDではなくビデオテープの、バブル景気前夜とも言える懐かしい時代。松田聖子や中森明菜が大人気で、マイケル・ジャクソンの「スリラー」が流行する中、田舎町で青春時代を過ごしていた女子高生3人組は、一緒に映画館に入り浸り、町を巻き込んで8ミリ映画を作る。しかし、卒業前に悲しい出来事が起こり、離れ離れになった3人は、30年後、ふるさとで感動の再会する。涙と感動の、日本版『ニュー・シネマ・パラダイス』。
太田隆文