2014年2月25日に66歳で急逝した、スペインが誇る天才ギタリスト、パコ・デ・ルシア。わずか12歳でプロのギタリストとしてデビューしたパコは、その類まれなるテクニックをもってフラメンコに大きな革命をもたらしたが、その才能はフラメンコにとどまらず、ジャズ/フュージョンのファンからも広く認知をされる事となる。1979年、アル・・ディ・メイラ(またはラリー・コリエル)、ジョン・マクフリンとの3人でアコースティック・ギターのみで敢行したツアー、続く81年に発表したアルバムによって、スーパー・ギター・トリオの愛称で親しまれ、その知名度を確固たるものとした。本作は、7歳でギターを手にしてから最後のアルバムとなった“Canción Andaluza”まで、60年間の軌跡を辿るドキュメンタリー。
クーロ・サンチェス