主人公は軽度の知的障害者のある男性、真人(川平慈英)、中学で「特殊」学級に入った真人は、バカにされたりいじめられたりしながらも、同じ障害のある女性、咲楽(七海)と出会い、ぎこちない愛情表現を交わしながら、やがて結婚する。しかし、真人は咲楽を守るため、罪を犯してしまう。咲楽との約束だった新婚旅行を思い起こすように、真人は京都府天橋立から伊勢神宮へ自分探しの旅に出かける。その途中で出会う1人の女性・麗子(すみれ)。麗子の面影に、幼馴染で妻だった咲楽の影を見出していく真人。そして、数奇な運命をたどる真人の人生が回想されていく…。
奈良橋陽子