1961年、元ナチス親衛隊(SS)将校アドルフ・アイヒマンの裁判が開廷された。ナチス戦犯を前に生存者たちが語る証言は、ホロコーストの実態を明らかにする又とない機会だった。“ナチスが、ユダヤ人に何をしたのか”TVプロデューサーのミルトン・フルックマンとドキュメンタリー監督のレオ・フルヴィッツはこの真実を全世界に知らせるため、≪世紀の裁判≫を撮影し、その映像を世界へ届けるという一大プロジェクトを計画する。様々な困難が立ちはだかる中、撮影の準備は進められ、ついに裁判の日を迎える…。世界初となるTVイベントの実現のために奔走した制作チームの想いとはーー。
ポール・アンドリュー・ウィリアムズ