20歳のときにブルゴーニュを離れ、パリで著名なワイン評論家となったシャルリ。順風満帆な人生を送る彼のもとに、ある日、実家のワイナリーが倒産の危機だという話が飛び込んでくる。久しぶりに帰郷し、ワイナリー再建を決意するも、長い間疎遠になっていた父親との溝はなかなか埋まらない。「ワイン造りは家族で行うもの」と考える父は、ワイナリーを捨てて出ていった息子を許すことができず、シャルリは頭の固い父親を疎ましく思っていた。新しい技法を取り入れ、美味しいワインを作りたい自分と、そのやり方を受け入れられない父とはまたも衝突。しかし、ぶつかりながらもいつしか互いに手を取り合い、2人は家族に幸せをもたらす最高のワインを作り出そうとする…。
ジェローム・ル・メール