いまからおよそ150年前、アメリカに耳を疑うようなヒーローが実在した。南北戦争が激化するなか、黒人と白人が手を結ぶなどありえない南部において、貧しい白人の農民たちと逃亡した黒人奴隷500人で結成された自由軍を率いて、100万人の南部軍に立ち向かった男がいた。彼の名はニュートン・ナイト(マシュー・マコノヒー)。彼は“真の自由”を求めて出身地であるミシシッピ州ジョーンズ郡に、肌の色に関係なく誰もが平等な“自由州”を設立した。いわば、リンカーン大統領よりも1歩先に、奴隷解放を成し遂げたのだった…。
ゲイリー・ロス