とある夏の地方都市。吉子は彼氏とのセックスを中断して鳴り続ける電話をとると、それは祖父の訃報だった。二階から、草むしりをする父・清ニに声をかける――「おじいちゃん、死んじゃったって」。祖父の葬儀のために、久々に集合した祖父の3人の子とその家族は、祖父の死を悲しむひまなく準備に追われていく。そんな中、それぞれのやっかいな事情が表面化し、親たちの兄弟ゲンカが始まると、みっともないほどの本音をさらけだす。そんな親族に呆れながらも、流れに身を任せていた吉子は―。
森ガキ侑大