事故により視力を失い、最愛の父をも病気で亡くし、住み慣れた一軒家でひとり静かに暮らしているミチル(田中麗奈)。職場の人間関係に上手く馴染めず、孤立しているアキヒロ(チェン・ボーリン)。そんな寂しさを抱えた2人を引き合わせたのは、殺人事件だった。容疑者として警察に追われるアキヒロが、ミチルの住む家へと忍び込む。気配を消して居間の隅にうずくまるアキヒロと、自分以外のものの気配をなんとなく感じながらもいつもと同じリズムで生活を続けるミチル。ふたりの不思議な共同生活は、どこに向かっていくのか…。原作は文庫だけで30万部を記録するベストセラーである乙一の同名小説。
天願大介