1995年1月17日未明、神戸市を突然の激しい揺れが襲った。寝室で寝ていた忠夫(赤井英和)は、妻・千賀代(田中好子)と2人の娘を避難させ、自分は消防団のヘルメットを被って災害救助にあたる。火は三日三晩燃え続け、鷹取商店街では995棟が全焼、105名が命を落とした。忠夫の家も全てが焼き尽くされ、跡形も残ってはいなかった。忠夫は、街の復興に向けてボランティア活動に取り組む。そんなある日、無事に残った車のトランクを開けると、忠夫は愕然となった。そこには震災の業火から免れた、無傷のままのゴルフバッグが横たわっていた。「奇跡や!」街が序々に復興へと向かう中、忠夫は焼け残ったゴルフバッグの衝撃に突き動かされたかのように、ゴルフのプロテストを受けることを決意。呆れ顔の家族と街の人々が見守る中、忠夫の猛練習が始まった!
万田邦敏