1985年の設立以来、規制緩和の波に乗りエネルギー業界で大躍進を遂げたエンロン。しかしその強引な手法については当時から疑問の声も上がっていた。そして2001年10月、ウォールストリート・ジャーナル紙がエンロンと子会社の癒着問題を報じたことをきっかけに、株価が大暴落。その後、簿外取引による粉飾会計、不正経理、不正取引などが次々と明るみになり、その報道からわずか2ヶ月後の2001年12月、売上高全米第7位の巨大企業は、破綻に追い込まれる。160億ドル(約1兆9600億円)を超える負債総額を抱えたエンロンの急成長から破綻までの経緯と人間ドラマを炙り出し、アメリカ史上最大の企業スキャンダルの真相を暴くドキュメンタリー。
アレックス・ギブニー