山古志村に住む石川家は、役場職員である優一(船越英一郎)、長男・亮太(広田亮平)、長女・彩(佐々木麻緒)、祖父・優造(宇津井健)の4人家族。一家の愛犬・マリに3匹の子犬が生まれ、喜びに包まれたのもつかの間、新潟県中越地震が発生。父・優一と亮太は難を逃れるが、彩と祖父・優造が倒壊した家の下敷きになってしまう。マリは必死に倒壊した家の中から2人を助け出そうと頑張るが、マリの力ではどうすることも出来ない…。自衛隊が救出に来るまでの間、彩と優造のそばを離れず守り続けたマリだが、救助隊のヘリにマリたちを乗せることは出来ず、マリと子犬たちは村に取り残されてしまった。餌もない中、必死に子犬たちを危険から守ろうとするマリ。一方、避難所では、マリたちの生存を願う家族の姿があった。そして、待望の一時帰村の日がやってくる…。中越地震時に起きた感動の実話を映画化。
猪股隆一