都市再生計画が進むロンドン、キングスクロス。若き建築家・ウィル(ジュード・ロウ)はその地区にオフィスを開き、都市再生の巨大プロジェクトを担っていた。私生活でも美しい恋人・リヴ(ロビン・ライト・ペン)と彼女の娘と3人で北ロンドンにある豊かな住宅地に暮らし、何不自由ない生活を送っている。しかしある問題から2人は結婚せず、互いに微妙な距離を置いて過ごしていた。ある夜、オフィスに泥棒が入り、窃盗団の一員である少年を追いかけたウィルは、少年の母親・アミラ(ジュリエット・ビノシュ)を見て心を奪われる。貧民街で仕立屋として働くアミラに会いたいがため、自分の正体を隠してまで足を運ぶウィル。会話を重ね、ついに2人は愛で結ばれる。しかし、運命は残酷なまでの真実を2人につきつける…。
アンソニー・ミンゲラ