1900年初頭、イギリスの貧しい家で生まれたエンジェル(ロモーラ・ガライ)は、作家という夢を実現するべく自らの著書を出版社に売り込む。やがてベストセラー作家へと生まれ変わった彼女は、ある日知り合いから駆け出しの画家・エスメ(マイケル・ファスベンダー)を紹介される。出会ってすぐに恋に落ちたエンジェルは、彼に猛烈なほどに愛情を捧げ、遂に結婚を果たす。作家としての地位、愛する人との結婚生活…自分の望むべきものを手に入れ、幸せをかみしめるエンジェル。しかし、迫り来る戦争や時代の風潮によって、彼女の幸せな生活も長くは続かなかった。次から次へと彼女の前に立ちはだかる過酷な現実の先に、彼女はどんな人生のシナリオを描くのか…? 『8人の女たち』のフランソワ・オゾンが、新たな女性像を描き出す。