ある日オークションで、狙っていた年代物の壷を大枚はたいて落札した骨董商のフランソワ(ダニエル・オートゥイュ)は、その後の自身の誕生日のディナーで、みんなと会話を楽しんでいた。その席では、ある顧客の葬式のことが話題に。話によれば、その葬式には7人しか参列しなかったそう。ところが、そのときフランソワはみんなからこう言われる。「お前の葬式には誰も来ないよ」と。なぜなら彼には友達がいないから…。その発言に納得いかないフランソワは、落札したばかりの壷を賭けて「10日間で親友を連れてくる」と言い放ってしまった。果たして、彼は“親友”と呼べる友人を連れてくることができるのか…? パトリス・ルコント監督が“人生における本当の親友”をテーマに贈る悲喜劇。
パトリス・ルコント