パリのコンサート会場で、アンリ(ミシェル・ピコリ)は今は亡き友人の妻・セヴリーヌ(ビュル・オジエ)と偶然再会をする。彼女の後を追うアンリだったが、過去のことを忘れたいセヴリーヌは彼から逃げまどう。やっと彼女のことをつかまえたアンリは、未だ彼女には明かしていない過去の秘密を打ち明けたいという口実で、半ば強引にディナーへとこぎつけるが…。ポルトガルの巨匠、マノエル・ド・オリヴェイラが、ルイス・ブニュエル監督にオマージュを捧げ、カトリーヌ・ドヌーブ主演『昼顔』の38年後を設定に大人の駆け引きを描く。
マノエル・ド・オリヴェイラ