ひとりの男が、突然失明した。それは悪夢の始まりだった――。原因不明、治療法もない、そして爆発的な感染力を持つ「白い病」が世界各地で発生。混乱を恐れた政府は、かつて精神病院として使われていた収容所へ、失明患者の強制隔離に着手する。止められない伝染病の蔓延に、不安と恐怖に駆られ、醜い争いを始める人々。しかしその中に唯一“見える”人間が、盲目を装い紛れ込んでいた…。ノーベル賞作家、ジョゼ・サラマーゴの「白の闇」を、『シティ・オブ・ゴッド』『ナイロビの蜂』のフェルナンド・メイレレスが映画化した心理パニック・サスペンス。
フェルナンド・メイレレス