朝のラッシュ時に山手線車両で、国土交通省の高級官僚、川村安弘が死んだ。警察の調べによると、持病の心臓発作が原因だという。だがそれは、自然死に見せかけた殺人事件だった…。犯人は、日系アメリカ人で米軍特殊部隊出身の暗殺者、ジョン・レイン。これまで政財界や裏社会の重要人物たちを暗殺してきた、凄腕の殺し屋のレインには一つのルールがあった。それは、“女と子供はやらない”ということ。だが、川村が所持していたメモリースティックを巡って、レインの運命が狂い始める――。ハードボイルド・アクション・サスペンス。原作は、2002年にアメリカで出版されるやいなや世界10か国以上で翻訳出版され、シリーズ化されたバリー・アイスラーの人気ミステリー小説「雨…」シリーズ(全6作)の第1作目。
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