『色即ぜねれいしょん』

色即ぜねれいしょん
監督 田口トモロヲ
俳優 渡辺大知、堀ちえみ、リリー・フランキー、臼田あさ美、森田直幸、森岡龍、石橋杏奈、岸田繁、峯田和伸

1974年、京都。仏教系男子校に通う高校一年生の“僕”は、ボブ・ディランに憧れ作曲に燃えてはいても、平凡で退屈な毎日を送っていた。だが、「フリーセックスの島行かへん?」のひと言から、“僕”の夏休みは突如として煌き始める。同じ文科系の友達2人と訪れた島で、彼らを待っていたのは…。少年が成長する姿をユーモアたっぷりに描いた、みうらじゅんの半自伝的青春ストーリー。田口トモロヲがメガホンを取り、『アイデン&ティティ』のコンビが復活させた。

2009年8月15日よりシネセゾン渋谷、新宿バルト9ほか全国にて公開

2008,日本,スタイルジャム

© 2009 色即ぜねれいしょんズ

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旅とロック

6年振りに、盟友みうらじゅん(原作)×田口トモロヲ(監督)復活!!前作『アイデン&ティティ』では、ロックバンドを通して、描かれていたが、今作では、旅を通して冴えない文科系男子の青春奮闘記を、繊細にも滑稽に演出している。主人公、純を演じる渡辺大知(黒猫チェルシー)は、役者デビューとなるが、思春期の初期衝動を、自身のバンドと同様に、純粋に表現している。その演技は、青春時代の不器用さと、うまく溶け込んでいる。

旅のなかで、出会い・恋愛・別れを経験し、世界が変わり始める。自分を曝け出している人に嘘はなく、格好悪さを感じるが、それこそが格好よく、ロックを感じる瞬間であり、面白い。そこに、文科系と体育会系の境界線はない。年代も性別も関係ない。借り物のコピーではなく、自分らしく生きる純の姿に、共感を覚え、人生の旅と重ね合わせる。

それにしても、みうらじゅんとは憧れを見せるのではなく、共感を見せることに秀逸だ。

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