
| 角川春樹 | |
| 大森南朋、松雪泰子、宮迫博之、忍成修吾、螢雪次朗、野村祐人、伊藤明賢、大友康平 |
ある日、札幌市内のアパートで女性の変死体が発見された。その女性は、ミス道警と呼ばれた美女で、かつての交際相手であった巡査部長・津久井(宮迫博之)が容疑者に挙げられた上に、異例の射殺命令が出された。それは、道警全体の汚職を告発する北海道議会が開く「百条委員会」に重要証人として津久井が召喚されていたため、道警上層部が企んだものであった…。そう睨んだ所轄の警部補・佐伯(大森南朋)は、津久井を確保し、翌日開かれる「百条委員会」に無事出席させるミッションに命を懸ける――。佐々木譲の人気警察小説「笑う警官」を原作に、角川春樹が11年ぶりにメガホンを取り、映画化。
2009年11月14日より全国にて公開
2008,日本,東映
© 2009『笑う警官』製作委員会
ずいぶん句点の多い台詞回しの映画だった。
角川春樹監督の、そういう演出なのだろうか?
それとも私が昨今の性急な進行のテレビや映画に慣れすぎているのだろうか?
もともと原作が句点の多い文章なのか?
ぜんぜんわからないけれど、
とにかく大森南朋さんも松雪泰子さんも、
「どう、いう、こと、でしょう、か?」
というようなもったりした話し方をするので、
午睡のあと見ているような気持ちになった。
作品の間中ずーっと流れているサックスの音と相俟って、
ハードな物語なのにどこか妙に色っぽくて、
だからこそけだるく感じる。自己陶酔型苦悩のヒーロー。途中からちょっと食傷ぎみになってしまった。
とはいえやはり俳優さんにはそれぞれ強烈な魅力があって、
私は中川家弟に敬意を表したい。
中川家弟さんはじつにするっと「そういうような人」になってしまうのだ。
空き巣に入るような、関西弁の安っぽいちゃちな犯人。
中川家弟に似ているそういうような人。
うまいなあ、と思ってしまった。
宮迫さんがなにをやっても「宮迫が演じる誰か」にしか見えないのと対照的だ。
物語の後半、忍成修吾さんが怒鳴るシーンがあるのだけれど、それもよかった。
怒鳴るというのは、日常生活でやるのさえしらじらしくなってしまうのに、
演技の上でしらじらしくしないのはとても大変で難しいと思う。
しかし忍成さんはもっともらしくさくっと、
でも若者らしい直情さをうしなわず怒鳴るのであった。
鹿賀武史さんを悪役に使うのは私は大賛成です。
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