昭和38年、美智代(小雪)は、離婚して故郷である九州の炭坑町に小学4年生の息子・守(池松壮亮)を連れて帰ってきた。美智代は、炭坑で働く若者たちに興味の目で見られ、守も転校してきた小学校で、まわりの子供たちから奇異な目で見られる。そんなある日、守は悪ガキたちに囲まれ、お金を巻き上げられそうになる。そのとき、町で知らないものはいない札付きの少年・信一(石田卓也)が悪ガキたちをぶっ飛ばして追い払う。叔父夫婦に疎まれながら育てられていた信一。この出来事をきっかけに、母親のように優しい心をもつ美智代に淡い恋心にも似た感情を抱くようになる…。辻内智貴の同名小説を原作に、年の差を越えた純愛を描いた物語。
平山秀幸