初めての海外旅行で訪れたパリで、何者かに誘拐された17歳のアメリカ人少女・キム。そのとき、偶然にも携帯電話で話していた父親のブライアン(リーアム・ニーソン)は、愛する娘を襲った悪夢のような出来事に胸を引き裂かれる思いでいた。そして、受話器の向こうからキムの悲痛な絶叫が聞こえたとき、ブライアンは心に決めた。地獄の果てまでも犯人を追い詰め、自らの手でキムを必ず奪還してみせると…。政府の元工作員として幾多の修羅場を潜り抜けてきた彼は、あらゆる危機に対処できる特殊なスキルを備えていた。そして、キムとの通話の音声から犯人の一味はアルバニア系の人身売買組織だと判明。過去の事例から、事件発生から96時間が過ぎると被害者は救出不可能だという。わずかな手がかりをたどって単身パリへ発ったブライアンは、暴力と欲望が渦巻く暗黒の迷宮へと突き進んでいく。しかし、キムを救い出せるタイムリミットは刻一刻と迫っていた――。リュック・ベッソンが製作を務めている。
ピエール・モレル