音楽界での成功を夢みて、17歳で故郷プエルトリコからニューヨークにやって来たエクトルは、情感あふれる美声でナイトクラブに集まる人々を魅了し、瞬く間にスターへの階段を駆け上がっていく。しかし、歌手としてのまばゆい栄光の影で、私生活は破滅の一途を辿っていった――。ニューヨークに暮らすプエルトリカンらカリブ系移民の哀しみや望郷の念から生まれた音楽、サルサ。その黄金時代を築き、死後15年経ったいまなお“歌手の中の歌手”としてラテン音楽界に影響を与え続けているエクトル・ラボーの生涯を、現代のラテン系トップスターたちが完全映画化。
レオン・イチャソ