東京で平凡なサラリーマンとして働くアメリカ人男性のアンソニー(エリック・ボジック)。日本人の妻・ゆり子(桃生亜希子)、3歳の息子トムとの幸せな生活は、ある日突然一変する。最愛の息子が、謎の男に殺されたのだ。絶望の中、アンソニーは息子が殺された理由を追ううちに、解剖学者だった父・ライドが関与していた“ある研究”へとたどり着く。そして、その父の教えを破り、怒りに我を失ったアンソニーの体から、蒸気と黒いオイルが噴出し、筋肉は “鋼鉄の銃器”へと変貌する。謎の男の狙い、そしてアンソニーの体に隠された過去。あらゆる謎が交錯するとき、都市・東京を飲み込む巨大なエネルギーの噴射が始まる――。監督・塚本晋也が全編英語で挑んだ、代表作『鉄男』の21世紀版。
塚本晋也