失恋して自棄になった欽也(武田鉄矢)は、会社を辞め、退職金で新車を購入、北海道へドライブの旅に出た。網走に着くと手当たり次第にナンパして、同じ失恋の痛手を持つ朱美(桃井かおり)を引っかけた。それから、海岸で炭鉱夫を名乗る中年男・勇作(高倉健)と知り合い、3人で旅することになる。だが、勇作には6年3か月の刑期を終え出所したばかりという秘密があった――。1977年に劇場公開された、山田洋次監督の代表作をデジタルリマスター版となって色鮮やかに蘇る。
山田洋次
日本映画界に輝く巨星・小津安二郎監督の『東京物語』('53)にオマージュを捧げ、妻夫木聡や蒼井優をキャストに向けて贈る『東京家族』。このほど、本作の監督を務めた山田洋次が、文化勲章を受章したことが明らかとなり、山田監督を始めキャスト陣より喜びのコメントが届いた。
地元市民と映画を愛するファンに支えられ、国内有数の歴史を誇る映画祭となった「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。市の財政破綻からの復活劇を経て早3年、本映画祭が今年で20回目の開催を迎える。記念すべきこの年に、“夕張市と映画”の原点に立ち返るべく、今回掲げられた映画祭テーマは「行こうや。ゆうばり」。この映画祭の目玉となる招待作品のラインナップがこのたび発表された。