ナポリ王アロンゾーは、娘の婚礼の帰途、息子ファーディナンド、弟セバスチャン、ミラノ大公アントーニオらとともに、海上で突然の嵐に遭う。船は難破し、彼らは散り散りとなり、絶海の孤島へとたどり着く。その島は、12年前彼らが謀り事によって追放した、前ミラノ大公プロスペラがひとり娘ミランダと暮らす島だった。実は、彼らが遭遇した嵐は彼女の手によるもの。プロスペラはこの島で魔術の腕を極め、手なずけた妖精エアリアルを駆使して、男たちへの復讐を企てていたのであった。次々とナポリ王たちの身に降りかかる試練。彼らの行く末は?そして、プロスペラの企ての真の目的は――?
ジュリー・テイモア