1970年代のベトナム戦争末期、爆撃で故郷の村と両親を失った少女キム(エバ・ノブルザダ)と、長引く戦争に対する疑問と虚無感に苛まれるアメリカ兵クリス(アリスタ・ブラマー)は、エンジニア(ジョン・ジョン・ブリオネス)の経営するナイトクラブで出会い、急速に惹かれあう。だが、サイゴン陥落の混乱の中、非情にも2人は引き裂かれ、クリスはキムを残しベトナムを離れてしまう。戦争が終わり、キムはクリスの帰りを待ちながら彼との息子タムを育て、懸命に生きていたが、帰還したアメリカで今もベトナムの悪夢に苦しむクリスは、妻エレン(タムシン・キャロル)と共に新たな人生を歩き始めていた。時がたち2人が再会するとき、キムは愛するタムを前に、ある悲壮な決意を固めるのであった。
ブレット・サリヴァン
キャメロン・マッキントッシュ