ブラジル出身のエステラ・ヘネル監督が9か国のさまざまな家庭を訪問し子育ての現場を撮影。育休を経て職場復帰時期に悩む母親、専業主夫となり2人の男の子を育てている元研究者、好条件の転職と娘の通学送迎が折り合わず悩んだ末に決断を下した父親、養子をとり育児中の驚きや喜びを語る夫婦、子育て中のレズビアンカップル、娘夫婦に代わって孫の面倒をみている中国の祖父母、ドラッグ中毒により子育てもままならない時期を経て立ち直った経緯を語る母親、両親を亡くし幼い兄弟の面倒をたった1人でみる少女など、さまざまな文化・民族・社会背景の子どもたちの生き生きとした様子と、彼等を取り巻く大人のリアルな姿を映しだす。さらに、児童心理学者、学習脳科学者、小児科医、精神分析医、経済学者、教師など様々な分野のスペシャリストたちへのインタビューも多数収録。乳幼児期の子どもたちにとって、育つ環境だけでなく、周囲の人々とのかかわりの質と量が、その後の人生を左右するほど重要であることを伝えていく。
エステラ・ヘネル