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失言続きのブレット・ラトナー監督、アカデミー賞授賞式のプロデューサーを辞退

『ラッシュアワー』シリーズなどヒット作の監督で、来年の第84回アカデミー賞授賞式TV中継のプロデューサーに決定していたブレット・ラトナーが8日、この大役を辞退したことが明らかになった。

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アカデミー賞授賞式プロデューサーを辞退したブレット・ラトナー -(C) ロイター/AFLO
アカデミー賞授賞式プロデューサーを辞退したブレット・ラトナー -(C) ロイター/AFLO
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『ラッシュアワー』シリーズなどヒット作の監督で、来年の第84回アカデミー賞授賞式TV中継のプロデューサーに決定していたブレット・ラトナーが8日、この大役を辞退したことが明らかになった。

ラトナーは最近、TV番組である女優との性的関係について実名で面白おかしく語ったが、後にそれはうそだったと自ら認めた。さらに最新作『ペントハウス』の試写会で演出スタイルを語る際に同性愛者の差別用語を使うなど、笑えない失言続きで非難の声が高まる中、ラトナーは8日に映画芸術科学アカデミーにプロデューサーの辞退を申し入れたという。

ラトナーは映画業界に宛てて公開書簡を発表。「この数日間、業界で最も尊敬する多くの人々から怒りや落胆の言葉をいただきました。数々のメディアで、人を傷つける愚かな言動をしたからです。私の発言に傷つき、気分を害された全ての方々に、この場を借りて心から謝罪したいと思います。私たちの業界には同性愛者のアーティストやスタッフが大勢います。彼らを傷つけてしまったことで私の心も深く痛んでいます」と反省の弁を語ったうえで、「今朝、トム・シェラック氏(映画芸術科学アカデミー会長)に連絡し、第84回アカデミー賞授賞式のTV中継のプロデューサーを辞退しました」と明かした。

「オスカー授賞式の手伝いを依頼されたのは、私のキャリアで最も誇りに思える瞬間でした。この決断はとても辛いものですが、私が関わることで、アカデミーの高い理想の妨げとなってしまうとしたら、それは堪えがたいことです」と綴るラトナーの決断にシェラック会長は理解を示し、「彼はアカデミーのためにも、彼自身のためにも正しいことをしました。(中略)ブレットは善良な人間ですが、彼のコメントは受け入れがたいものでした。今回の件が、無神経で乱暴な発言がもたらす被害についての認識を高める良い機会となることを、私たちは願っています」と声明を発表した。

ラトナーに代わるプロデューサーは現時点では未定。司会のエディ・マーフィはラトナーの抜擢だが、このキャスティングに変更はないものと見られている。



© ロイター/AFLO
《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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