インタビュー2007-06-08 00:33

スパルタ軍を率いた王、ジェラルド・バトラーが次に見せるのはどんな顔?

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ジェラルド・バトラー photo:Yoshio Kumagai

100万人のペルシャ軍に対しスパルタ兵は300人。それでもひるむことなく、果敢に戦う彼らの姿を描いた『300[スリーハンドレッド]』。フランク・ミラーのグラフィックノベルを基にして描かれた本作で、スパルタ王・レオニダス王を演じたのが、『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラーだ。誰よりも強く、そして誰よりも国を愛し、国民を愛した王を演じたジェラルドは、劇中でのいかつい外見からは、ちょっと想像できないくらいお茶目でいたずら好きの男の子のような人だ。

ジェラルド・バトラー photo:Yoshio Kumagai

『オペラ座の怪人』で来日した時、ジェラルドは「歌を歌わなければならないというのが最大のチャレンジだった」と言っていた。確かに、舞台やミュージカルで経験を積んだ共演者の中で歌うには大いなる勇気が必要だったに違いない。では、今回の『300[スリーハンドレッド]』でのジェラルドのチャレンジとはどんなことだったのだろうか?
「ものすごく、いろんなチャレンジがあったよ。まずはトレーニングだね。肉体的に改造しなきゃならなかったんだ。それから武器の使い方を含むアクションのためのトレーニング。それと同時にブルースクリーンでの撮影も大変だったな。あとは自分が演じるレオニダスを王らしく見せること。彼が持っているユーモアの部分や王としての強さ、国に対する忠誠心など、レオニダスを形作る要素を僕自身が再現すること。さらに言えば、グラフィック・ノベルが原作だから、その部分でも多少難しかったかな。でも、全体的にはとても撮影を楽しんだよ」。

確かに記者会見でも「他人の身体に自分の頭が乗っていると思ってしまうほど鍛えた」と言っていたジェラルド。「自分自身で鏡を見て、『これは本当に僕か?』と思ってしまった」こともあったそうだ。

その、ジェラルドにとって大いなるチャレンジであったアクションだが、本作を観るとアクションというよりも、まるで舞踏のような動きが美しいのだ。戦いの最中に飛んでいる血しぶきすらも、残酷さよりはむしろ、その美しさを際立たせているような映像になっている。
「スタント・コレオグラファーという役割の人がいたんだ。彼は『ボーン・スプレマシー』『スパイダーマン3』なども手がけた人なんだよ。その彼に振り付けを習ったんだけど最初は、『ちょっと振り付けしすぎじゃないか? これじゃ踊りに見えてしまうんじゃないか?』と思ったよ。でも実際にこの映画のスタイルの中で観ると、本当に効果的だというのが分かったんだ。バレエのようでもあるけど、残虐さとか力強さというものも失われていない。だから女性も観て楽しめるんじゃないかな。もちろんタフさも表現されているから、男性が観ても楽しめるはずだよ」。

笑いの絶えないインタビューでした。photo:Yoshio Kumagai

それにしてもジェラルドの出演作はバラエティに富んでいる。『オペラ座の怪人』で心に傷を負った怪人を演じたかと思えば、『Dear フランキー』では素朴だが包容力と思いやりに溢れる男性を演じている。
「作品を選ぶ上で決定的な基準っていうのはないんだけど、やっぱり脚本とキャラクターかな。その時の気分とか、立場にも左右されたりするからね。本能的に『これだ!』と思うんだよ。もちろん誰が監督か、誰と共演するのか、そして今までやったことがないものか、どこで撮影なのか、など、そういうことも全て考慮に入れるよ」。

「自分が何をやりたいか、と決めてしまいたくないんだ。今はできるだけオープンな気持ちでアクションもコメディもドラマもスリラーもやりたいと思っているんだ」と言うジェラルド。次に見せてくれるのは、どんな顔だろうか。

(photo:Yoshio Kumagai)

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