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日本映画界を代表する監督とのコラボレーションに「手応えを感じる」谷村美月

『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が手がけた短編、『ユビサキから世界を』は“自殺”という言葉、そして行為を巡る、女子高生の仲良し4人組の数日間の心の動きを描いている。その4人のうち、最もクールで言葉数も少なく、何となく冷めた目で世間を見ているような女の子、リンネを演じた谷村美月に話を聞いた。

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『ユビサキから世界を』谷村美月 photo:Yoshio Kumagai
『ユビサキから世界を』谷村美月 photo:Yoshio Kumagai
  • 『ユビサキから世界を』谷村美月 photo:Yoshio Kumagai
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『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が手がけた短編、『ユビサキから世界を』は“自殺”という言葉、そして行為を巡る、女子高生の仲良し4人組の数日間の心の動きを描いている。その4人のうち、最もクールで言葉数も少なく、何となく冷めた目で世間を見ているような女の子、リンネを演じた谷村美月に話を聞いた。

「リンネと自分はあまり似てないです」と言う谷村さん。最初に脚本を読んだ時に、「自分の役を知らされていたので、リンネを中心に読んでしまったんですが、自分が出てるシーンは少なくて、あまりセリフもなくて『どうしようかな?』と思いました。それに、作品全体のイメージは膨らむんですけど、リンネが埋められるシーンは全然出てこなくて…。とりあえず現場に行かないと何も分からないなと」。

その埋められるシーンというのは、リンネの感情が激しく表に出てくる、クライマックスとも言えるシーンだ。
「本当に埋められたんです(笑)。息をすると土が動いちゃうので、“よーいスタート”で息を止めていました。穴が意外に深くて、土がドーンと落ちてくるんですよ。土の重みで髪が引っ張られて…。土って重いんですね(笑)」。

行定監督と言えば、この夏にも公開された『遠くの空に消えた』など、行定ファンタジーとも言おうか、ほんの少しだけ現実離れした独特の世界観がある。
「行定監督って淡々と語る方なんですよ。たまに、“あぁ、監督から次は何言われるんだろう?”ってハラハラするときがあるんです。演技でも“どこ直したらいいのかな?”って。でも行定監督の現場ではそういう緊張みたいのがなかったんです。すごくいい意味でリラックスして現場にいられました。今回の作品については監督も『こういう作品を久しぶりに撮った』っておっしゃっていて。そういう作品に参加できて嬉しかったです」。

映画だけではなく、最近はドラマにも出演し、活動の幅を広げている谷村さん。だが、「映画の現場はやっぱり安心する」と笑う。
「ドラマの現場だと、決まったスケジュール通りに行動しないといけないんですけど、映画だと時間が決まっていても、それを過ぎて始まったりするんですよ。だから自分のスケジュールがいっぱいでも意外とゆとりがあったりして。それに現場では常に緊張しているので、すぐに自分の力を発揮できないときがあるんです。ドラマと違って映画は、何回も撮るので、それで自分の調子がだんだん良くなってきたりして。そういうペースが自分に合ってる気がします。映画が決まると『やった! がんばろう』って思いますし」。

その言葉通り、12月22日(土)に公開される『かぞくのひけつ』『魍魎の匣』、お正月第二弾として公開される『リアル鬼ごっこ』など、映画中心での活躍が目立つ。前出の行定監督、原田眞人監督(『魍魎の匣』)など、日本映画界を代表する監督たちとの仕事に大きな意欲を感じているようだ。次に出演するのは、三池崇史監督の青春ラブコメディ。
「自分で台本を読み込んでしっかり準備したつもりでも、(三池監督に)全て消されてしまいました。もちろん、その演技は見ていただけるんですけど、それよりもはるか上をいくと言うか…。“私って、こんなに台本の読みが浅いのかな”って思っちゃいました。要求されることが全然違いますね、大きいんです。だから、私も監督の言っていることは分かるんです。でも頭では分かっていても、演技にするのはすごく難しかったり…。でも(監督は)私ができるまで粘ってくださるので中途半端で終わらないところが気持ち良いです」。

しかし、三池監督が青春ラブコメディとは…。
「みなさん、そう思ってらっしゃるというか、おっしゃってますね(笑)。監督も探りながらやってらっしゃるみたいです。私にとっても手ごたえのある現場です。セリフがすごく長いんです。セリフが少ない役が多かったので、セリフを言いながら表情とかも意識できたんですけど、今回は本当に長くて1ページ半あったりして」。

こう話しながら、劇中のクールな表情とは正反対にニコニコ笑う谷村さん。「セリフよりも表情で見せる演技がしたい」という彼女の今後に注目だ。

/ワンピース:エレトラ<ジャパンスコープ TEL:03-5760-1281>)

谷村美月
1990年6月18日生まれ。大阪府出身。2002年に連続テレビ小説「まんてん」でデビュー。『カナリア』『時をかける少女』(アニメ)などの映画から、TVドラマ「14才の母」、「わたしたちの教科書」など幅広く活躍中。12月22日(土)には、『茶々─天涯の貴妃(おんな)』も公開される。2008年1月にはファースト写真集が集英社より発売予定。

24時間まるごと行定勲〜スクリーンに刻まれた繊細な世界〜

『クローズド・ノート』『ショコラの見た世界』など、行定監督が手がけた作品、全7作を一挙に放映する「24時間まるごと行定勲」が10月26日(金)深夜12時より日本映画専門チャンネルにて放映。詳しくは日本映画専門チャンネルhttp://www.nihon-eiga.com/)まで。
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