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3.11から1年…復興への思いを込め、各所で震災後の「いま」を描く映画が公開

昨年3月11日に発生した東日本大震災から1年。多くの尊い命を奪い、甚大な被害をもたらした震災以降、その実情をとらえた数多くの映画が生まれ、また映画を通して被災地への復興支援も各所で行われてきた。現在、この一年を振り返っての取り組みが各所で実施されている中、震災後の被災地を記録した、また震災後の日本の人々を捉えたドキュメンタリーが続々と上映されることが決定している。

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『明日』
『明日』
  • 『明日』
  • 『槌音』
  • 『大津波のあとに』
昨年3月11日に発生した東日本大震災から1年。多くの尊い命を奪い、甚大な被害をもたらした震災以降、その実情をとらえた数多くの映画が生まれ、また映画を通して被災地への復興支援も各所で行われてきた。現在、この一年を振り返っての取り組みが各所で実施されている中、震災後の被災地を記録した、また震災後の日本の人々を捉えたドキュメンタリーが続々と上映されることが決定している。

一作目にご紹介するのは、震災の影響で開催場所を失った仙台短編映画祭の復興のために41人の映画監督が立ち上がり、製作されたオムニバス作品『明日』(上写真)。3分11秒という制約の中で、それぞれが3月11日以降の自身と対峙し、葛藤を経て生み出した作品をオムニバス形式で綴る本作。集まったのは、河瀬直美や篠原哲雄、冨永昌敬、鈴木卓爾、山下敦弘、入江悠、瀬田なつきら日本映画界を牽引する旗手たち。あの日から何を思い、映画というフィルターを通して、どんな“明日”を見せてくれるのか? 昨年9月17日に開催された同映画祭で披露され、各映画祭に招待されてきた本作が、3月10日(土)よりキネカ大森、ブリリアショートショートシアターにて期間限定で公開後、3月31日(土)よりポレポレ東中野とトリウッドと、都内各所の劇場で公開される。

同日に公開される映画『friends after 3.11』は、自身も仙台市出身である岩井俊二監督がメガホンを取ったドキュメンタリー。震災後に情報が交錯する中、ネットなどを通じて出会った友人や専門家たちのもとを訪れ、震災当時とその後、現在と未来について話を聞いている。本作に登場するのは、脱原発宣言を掲げて話題となった城南信用金庫の理事長・吉原毅や、被災地での講演などに奔走する俳優の山本太郎など様々な立場の「友人たち」。ナビゲーターは女優の松田美由紀が務める。本年度ベルリン国際映画祭フォーラム部門にも正式招待された本作は、3月10日(土)よりオーディトリウム渋谷にて上映される。

最後にご紹介するのは、震災発生直後の昨年3月の被災地を記録した2つのドキュメンタリー映画、『大津波のあとに』と『槌音』である。『大津波のあとに』は、3月11日の震災から2週間後の仙台、東松島、石巻を撮影。児童108人中74人が津波にのまれてしまった石巻市大川小学校を中心に、被災地の生々しい傷跡を映し出している。一方、『槌音』は故郷の岩手県大槌町が被災し、家族も被害に見舞われた大久保愉伊監督が、津波に流されることを免れた震災前の貴重な映像を編みこんで綴る。震災から2週間後、故郷に帰省した際、カメラを持ち込むことが叶わなかった監督はスマートフォンの動画機能でひたすら故郷の風景を記録。震災前の町に響いていた音と、震災後の音が映像と共に響き渡る。昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で正式上映された際には立ち見の観客が出るほどの盛況となり、さらに日本映画復興会議奨励賞を受賞したこの二作。満を持して、3月10日(土)よりオーディトリウム渋谷にて期間限定で公開された後、フランス・パリでも上映される。

様々な角度から、震災後の「いま」を捉えた作品たちが観る者に訴えるものとは——?
《シネマカフェ編集部》
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