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「彼は間違ってない」海老蔵を守る菊之助 『怪談』公開記念イベント

世界を震撼させた『リング』の中田秀夫監督が、5年ぶりの日本作品で古典落語に挑んだ『怪談』。8月4日(土)に迫る本作の公開を記念して、夏の風物詩にふさわしい「怪談の夕べ」と題するトークショーが開催され、主演の尾上菊之助、中田監督、そして日本で唯一の怪談専門誌「幽」で執筆中の直木賞作家・京極夏彦と怪談ライターの平山夢明が登壇した。当日は1,100人以上の観客が詰めかけ、会場はほぼ満席となった。

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左から作家の平山夢明、中田秀夫監督、尾上菊之助、作家の京極夏彦、「幽」編集長の東雅夫と濃い面々が顔を揃えた
左から作家の平山夢明、中田秀夫監督、尾上菊之助、作家の京極夏彦、「幽」編集長の東雅夫と濃い面々が顔を揃えた
  • 左から作家の平山夢明、中田秀夫監督、尾上菊之助、作家の京極夏彦、「幽」編集長の東雅夫と濃い面々が顔を揃えた
世界を震撼させた『リング』の中田秀夫監督が、5年ぶりの日本作品で古典落語に挑んだ『怪談』。8月4日(土)に迫る本作の公開を記念して、夏の風物詩にふさわしい「怪談の夕べ」と題するトークショーが開催され、主演の尾上菊之助、中田監督、そして日本で唯一の怪談専門誌「幽」で執筆中の直木賞作家・京極夏彦と怪談ライターの平山夢明が登壇した。当日は1,100人以上の観客が詰めかけ、会場はほぼ満席となった。

映画『怪談』で菊之助さんが演じた新吉は、その美しい顔立ちと優しさで、黒木瞳演じる豊志賀はじめ5人の女性の心を奪い、恋に堕ち、嫉妬と執念の入り混じった愛憎劇に自ら巻き込まれていく。その新吉について菊之助さんは「次々と出会う女性を不幸にする男なんですが、その瞬間の思いに正直な男で、決していい加減な男ではないんです」と、まずはフォロー。しかし、先の完成披露試写会で黒木瞳さんと井上真央さんに鋭く突っ込まれたこともあってか「とはいえ、豊志賀が死ぬ間際に残した手紙に『この後女房をめとれば、とり殺すからそう思へ』という手紙をもらっておいて、女の人に手を出しますからね。もし新吉が友達だったら、『君、間違っているよ』と忠告しますね(笑)」とも。さて、女心を惑わす色男といえば、やはり話題が絶えないのは、菊之助さんとともに歌舞伎界を背負って立つ市川海老蔵。普段はよく一緒に飲みに行くという菊之助さんに対し、京極さんから「海老蔵さんには忠告しないんですか?」というきわどい質問も。それに対しては、はにかみながらも「彼は、間違っていないので大丈夫です」と、悠然と同志をかばった。

完成披露に続き、厳しい突っ込みを浴びる菊之助さんだったが、そんな彼の演技を大絶賛した中田監督。本作では錚々たる女優陣が顔を並べるが、「新吉に惚れ惚れしながら撮影しました。豊志賀を見つめる横顔がゾクゾクっとくるほど色っぽかったです」と劇中の女性同様、菊之助さんの美しさに惚れ込んだ様子。

「久しぶりに良くできた時代劇だと思いました。オドロオドロしい恐さというより、奥さんに浮気がばれた時の恐怖みたいなものを感じました」と女性の恐さを目の当たりにして語ったのは京極さん。また平山さんも「新吉さんが登場するたばこ売りの呼び声が、オリジナルとは思えませんでした。江戸時代にあったものか! と騙されました。あの通る声で、ぐぐっと作品に入りました」と、菊之助さんと中田監督が作り上げた江戸の世界にすっかり魅了された様子。

公開を前に早くも世界50か国でも配給も決定している本作。おそろしいまでの女の怨念が、この夏をより一層涼しくする? 『怪談』は8月4日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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