レポート2007-09-03 20:09

【ヴェネチア映画祭レポートvol.03】『ラスト、コーション』がとにかく衝撃的

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「『ラスト、コーション/色・戒』は俳優として大きなチャレンジだった」と語るトニー・レオン

vol.1のレポに書いた衝撃的な映画とは、アン・リーの新作『ラスト、コーション/色・戒』のこと。前作『ブロークバック・マウンテン』では男同士の愛を描き、ヴェネチアのグランプリ(金獅子賞)を獲得したアン・リーだが、今回は日本軍占領下の香港と上海を舞台に、男女の性愛を真正面から描いている。30日に行われた公式記者会見では、その性描写の激しさと生々しさに、「実際に行為はあったのか?」と聞かれたアン・リーは、「君はこの映画を観たのかい? 観たならわかるだろう?」とにんまり。

主役の政府高官を演じたトニー・レオンは「俳優として大きなチャレンジだった」と語り、彼を誘惑する女スパイを演じた新人女優、タン・ウェイは「周囲の協力で、気負うことなく演じることが出来た」と語った。アメリカでは既にNC17(準成人映画)としての公開が決まっており、ヴェネチアでも「最高に情熱的な愛の物語」とする意見と、「エロスと物語が噛み合っていない」という声に賛否が完全に分かれているが、私はラストシーンのトニーの表情に思い切り心を揺さぶられてしまった! トニー、タンとも熱演で演技賞が狙えそうだが、特にセクシー女優のイメージがつくかもしれないという危険を恐れず、大胆な演技を見せたタンには、何らかの賞をあげたいところ。

(text:Ayako Ishizu)

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