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地味でゴージャス、大人のためのハードボイルド映画『犯人に告ぐ』が公開

週刊文春の2004ミステリー・ベストテン第1位、2005年大藪晴彦賞などに輝いた雫井脩介のベストセラー小説「犯人に告ぐ」。連続児童殺害事件の犯人がテレビ局に脅迫状を送りつけたことから、【劇場型捜査】として捜査責任者がテレビに出演し、犯人に直接語りかける捜査方法を決断。警察、マスコミなどそれぞれの思惑が絡まる本作が映画化され、11月3日(土・祝)に公開初日を迎え、豊川悦司、石橋凌、小澤征悦、松田美由紀、笹野高史、瀧本智行監督が舞台挨拶を行った。

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『犯人に告ぐ』初日舞台挨拶にて(左から)小澤征悦、石橋凌、豊川悦司、松田美由紀、笹野高史、瀧本智行監督
『犯人に告ぐ』初日舞台挨拶にて(左から)小澤征悦、石橋凌、豊川悦司、松田美由紀、笹野高史、瀧本智行監督
  • 『犯人に告ぐ』初日舞台挨拶にて(左から)小澤征悦、石橋凌、豊川悦司、松田美由紀、笹野高史、瀧本智行監督
  • 『犯人に告ぐ』初日舞台挨拶 豊川悦司
  • 『犯人に告ぐ』初日舞台挨拶 小澤征悦
週刊文春の2004ミステリー・ベストテン第1位、2005年大藪晴彦賞などに輝いた雫井脩介のベストセラー小説「犯人に告ぐ」。連続児童殺害事件の犯人がテレビ局に脅迫状を送りつけたことから、【劇場型捜査】として捜査責任者がテレビに出演し、犯人に直接語りかける捜査方法を決断。警察、マスコミなどそれぞれの思惑が絡まる本作が映画化され、11月3日(土・祝)に公開初日を迎え、豊川悦司、石橋凌、小澤征悦、松田美由紀、笹野高史、瀧本智行監督が舞台挨拶を行った。

「11月3日の文化の日ということで、今日、封切られる映画がたくさんあるみたいで、その中でこの、一番地味と思われる(笑)『犯人に告ぐ』にわざわざお越しいただいて本当にありがとうございます。でも、内容的には多分、これが一番面白いんじゃないでしょうか?」と、豊川さんが会場に問いかけると観客は大きな拍手で応えた。それに安心したのか、「でも『続・三丁目の夕日』も面白そうな…(笑)。(ほかの登壇者に向かって)出てらっしゃる方いませんよね? えー、『犯人に告ぐ』が一番だと思います!」と微妙(?)なアピールをしてくれた。この後挨拶した松田さんが、「このキャストなので、一見ヤクザ映画かなと(笑)、私も含め思われると思いますが、これは正義感の強い警察のお話です。本当にこの素晴らしいみなさんとお仕事させていただいたことが本当に幸せでした。私は豊川さんとのシーンがほとんどだったので、豊川さん…大好きです(笑)」と告白すると、豊川さんは顔を真っ赤にして、「さっきから汗だくなんですけど(笑)。本当にあの、楽しい現場で。本当に、話は地味なんですけど(笑)、すごく楽しい現場でした」とコメントした。

豊川さん演じる巻島刑事の上司である曽根警視監を演じた石橋さん。「久しぶりに大人が参加できて、大人の映画ファンの方が楽しんでいただける作品じゃないかと思います。ここ数年は特に、なかなか100%善人という役が回ってきません(笑)。どこか影があったり、何か腹に一物持っているという役が多いんです。だから今回は久しぶりに警察だ、久しぶりに善人だと思ったんですが…案の定でした(笑)」と、本作について、そして自身のキャラクターについて説明した。

巻島刑事の部下である津田巡査部長を演じた笹野さんは、「今日、封切りの映画が多いんだそうでございます。私も今日封切りの映画、ほかにも出ておりまして…。そちらもお調べになってご覧いただけると(笑)。ですが、こちらの方が○×△☆※□…(笑)、ちょっと言いにくい状況でございますが、日本映画がたくさんありますので、どうぞ日本映画をたくさんご覧になって楽しんでください」と、ちょっとコミカルに挨拶。

巻島の直属上司である植草警視役の小澤さんは「豊川さんを役作りの参考にした」と告白。「初めてのいじめ役だったので、何か良い案がないかなとずっと考えていたところ、豊川さんが普通にリップスティックをこう塗ってらしたんです。僕も“唇乾いてるのかなー”と思っていたんですが、そこでふとイヤな感じの人がイヤな状況で、例えば自分が陥れた男を見ながら、普通にリップクリームを塗っていたら、これはもしかしたら、ものすごいイヤなんじゃないかと思って、それを監督に提案したんです。もちろん、豊川さんがイヤなヤツだと言ってるわけじゃないですよ(笑)! それに僕こんなにイヤな人じゃないです。それだけは何度も言おうと思いまして(笑)」。

こんな“ハードボイルド”な作品に似合わず、にぎやかな舞台挨拶に瀧本監督も笑いながら「僕だけ真面目な方を担当します(笑)」と、本作を監督するに至った経緯を語った。「この年になるとだんだん、おじさんがカッコイイと思うようになりました。若い頃は、いろんなものを背負ってるおじさんがダサイというか、つい流されてしまうみたいなことはかっこわるいと思っていたような時期があったんですが、最近は中間管理職とか、上から下からのプレッシャーに耐えて懸命にやっている人、そういう人たちがすごくかっこいいなと思うようになりました。そういうカッコイイ人の映画を作りたいと思っているときに、ドンピシャのタイミングでこのお話をいただいたんです」。

「この映画は地味でゴージャス(笑)」と豊川さんが言う『犯人に告ぐ』は、シネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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