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『魍魎の匣』3人が宣戦布告? 同い年でも『ナショナル・トレジャー』には負けない!

美少女連続殺人事件、元・女優の娘の失踪事件、そしてハコに祈る謎の教団。この3つの事件を巡って物語が展開する『魍魎の匣』。京極夏彦の同名小説を原田眞人監督が映画化した本作が12月22日(土)に初日を迎え、主演の堤真一、阿部寛、椎名桔平、田中麗奈、そして原田監督と京極先生が舞台挨拶に登壇した。

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『魍魎の匣』初日舞台挨拶にて(左から)京極夏彦、田中麗奈、阿部寛、堤真一、椎名桔平、原田眞人監督
『魍魎の匣』初日舞台挨拶にて(左から)京極夏彦、田中麗奈、阿部寛、堤真一、椎名桔平、原田眞人監督
  • 『魍魎の匣』初日舞台挨拶にて(左から)京極夏彦、田中麗奈、阿部寛、堤真一、椎名桔平、原田眞人監督
  • 『魍魎の匣』初日舞台挨拶 堤真一
  • 『魍魎の匣』初日舞台挨拶 阿部寛
  • 『魍魎の匣』初日舞台挨拶 椎名桔平
美少女連続殺人事件、元・女優の娘の失踪事件、そしてハコに祈る謎の教団。この3つの事件を巡って物語が展開する『魍魎の匣』。京極夏彦の同名小説を原田眞人監督が映画化した本作が12月22日(土)に初日を迎え、主演の堤真一、阿部寛、椎名桔平、田中麗奈、そして原田監督と京極先生が舞台挨拶に登壇した。

主人公である中善寺秋彦=京極堂を演じた堤さんは「現場もすごく楽しくて、そして、こうやって初日を迎えて最高に気持ちいいです。この映画、ややこしい話です(笑)。原作読んでる方は大体お分かりになっていると思うんですが、映画で初めて観るという方、難しいです。難しいけど、付いていってください(笑)。諦めずに!」とこれから鑑賞する観客に向かってエール(?)を贈った。前作『姑獲鳥の夏』でも同じ京極堂を演じた堤さんだが、今回は前作に比べると大分キャラクターが違っている。「今回、このふたり(阿部さんと椎名さん)と芝居をして、麗奈ちゃんも、マギーもそうですが、改めてキャラクターというのは自分だけが作るのではなく、周りと作っていくものだと思いました。今回は特に現場にいって、みんなと一緒に作っていくという感覚だったので、芝居を心底楽しめました。作り上げていくことの楽しみと言いますか、京極堂という人間を自分だけでなく、周りが作ってくれてるというのを実感できる現場でした」と現場での雰囲気について語ってくれた。

前作の実相寺監督からバトンタッチした原田監督。「地方でもヒットしてます!」と、開口一番ヒット宣言! 「『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』と競ってます(笑)。今年の1月にはこの作品を撮影してました。それでやっと年の暮れにこうやって公開する、こうして、みなさんとお会いできるのは本当に嬉しいです。これほど充実した1年はありませんでした。良い正月を過ごせるように、この作品をみなさんに気に入ってもらって、どんどん口コミで広げていってもらいたいと思います」と、本作への強い自信が感じられた。

「久しぶりのクールな二枚目役です」と挨拶したのは、トンデモ探偵・榎木津役で、前作でも同じキャラクターを演じた阿部さん。「冒頭から僕のどアップが出てきますけど、笑わないでくださいね(笑)。このメンバーと監督の作品に参加させていただいて、非常に楽しかったです。この作品がヒットして、また続編ができることを祈ってます!」と力強いコメント。ところが、「僕のどアップからスタートするのは満足なんです、本当に(笑)。むしろ、僕から入っちゃっていいのかなって(笑)。でもこの作品は、それぞれのキャラクターがダンディな中に芯の強さみたいなものも出ているので、みんなカッコイイんです。…カッコイイと言えば、今回、宮迫さんがカッコイイんですよ! 思わぬ伏兵が現れますので(笑)、そこも観てほしいです」と微妙な“カッコイイ”アピール。

京極堂の妹・敦子役の田中さんも前作からの続投。「このような素晴らしい方々と一緒に作品づくりが出来たことを本当に感謝しています。すごく良い経験になりました」と挨拶。「公開前に私の地元・福岡でも試写があって、私の父が観てくれたんです。『面白かった!』って言ってくれました。『お前も、あのメンバーにいて良かったぞ。かっこよかったぞ』って褒められて、すごい嬉しかったです。『いまは若い世代に向けての若い人たちの映画がすごい多いから、自分たちはなかなか観る映画がない。こうやって純粋に自分たちの世代が楽しめる、映画館にワクワクしながら行ける娯楽があって嬉しかった』と言ってくれたのが、本当に嬉しかったんです。こんなに素晴らしい方々と一緒に映画を作れて、それで父に褒められて、みなさんが今日足を運んで下さって、幸せいっぱいで、さっそくお正月気分です」と、お父さんの感想も交えて、初日の喜びを語ってくれた。

原作者の京極さんは、「『魍魎の匣』というのは私が小説家として依頼されて書いた初めての作品です。それから10何年経って、僕は“映画になった”とは思ってないんです、実は。同じ題名の同じような感覚を得られる映画ができた。僕は、内情をよく知っている最初の視聴者という感じです。僕も同じ題名の映画がヒットするのは嬉しいです。映画観て、ちょっと良いかなと思われたら、原作も買ってくれるともっと嬉しいです(笑)。先ほど監督がおっしゃっていた『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』なんですけど(笑)、私、世界妖怪協会という会に入っておりまして、兄弟子の荒俣宏というのがあの作品を推しているので、なかなか言いにくいんですが、だからこそ、負けられません! 向こうも観ていただいたら、こっちも観てください。向こうを観ない人はこっちだけ観てください。どんどん『魍魎の匣』の輪を広げていただけると嬉しいかなと思っております」と、兄弟子をも蹴散らす勢い(笑)。

前作では永瀬正敏さんが演じた関口役は椎名さんにバトンタッチ。「原作とはイメージがちょっと違います。お楽しみにしてください。本当に素晴らしい原作、最高の監督、大好きな共演者と力を合わせることができて、本当に楽しい時間を過ごしました。奇しくもこの男3人は同い年です。東京オリンピックの年に生まれたこの3人が、こうやって一緒に芝居ができる。そういう喜びを感じながらやってました。『ナショナル・トレジャー』『魍魎の匣』と、良い勝負をしているらしいですが(笑)、あっちはニコラス・ケイジが主演らしいですね。ちなみに、ニコラス・ケイジってのは、また僕たちと同い年らしいんですよ。全然負けられない! お願いしますよ、みなさん!」とちょっと間違った方向の(?)意気込み。「関口は結構キュートですよね?」というMCの問いかけに「意識して、キュートに演じました(笑)。関口はなかなかカッコイイキャラクターにはなりませんので、意識して“キュートに、キュートに”演じましたよ」というコメントに会場は爆笑。「監督が『とにかく関口は、何でもいいからブツブツ言っててくれ』って、そんなことを最初に言われました。でもセリフもちゃんと録音しているわけですから、何でもいいというわけにはいかないので、例えば、“今日は堤の真ちゃんと長いシーンがあるから、何を言ってやろう”とほくそ笑みながら考えてる時間が楽しかったですね」と、堤さん、阿部さんとの共演が本当に楽しかったようだ。

原田監督が、「3人がスクリーンの中でジャムセッション的な演技で魅せてくれます。それをいろんなアングルから撮りました。映画を作る現場というのもは生き物なんです。その生き物と本物の映画人たち、スタッフたち、みんなが一つになって、良い方向に良い方向に行った結果がこれです」と自信を魅せる『魍魎の匣』。堤さん、阿部さん、椎名さんのみならず、宮迫博之さん、宮藤官九郎さん、黒木瞳さんら、そのほかの豪華俳優陣の活躍も見どころの本作は、渋谷東急ほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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