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ビッグ・フィッシュ
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『シザーハンズ』、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』など独特の映像美学を持ち、ファンタジーとB級映画の狭間ギリギリの作品を世に送り出すティム・バートン監督。そんな彼が今回挑んだのは父と息子の深い愛情と絆を描いた感動作『ビッグ・フィッシュ』だ。日本公開を前にした3月、都内の会場にて来日記者会見が催された。映画にちなんで3千本の黄スイセンが用意された会見場に現れた監督は「映画の中と同じくらいたくさんありますね!」と嬉しそうな様子だ。

挨拶を求められると、早速バートン・ワールド全開、「皆さんお忙しいでしょうからあまり長い記者会見にはせず、すぐお仕事に戻っていただけるようにします」と、いきなり笑いを誘っていた。

この感動作を作るきっかけは、監督自らの父の死がきっかけだったという。父の死に際したまたま出会ったのがこの作品であり、親の死を経験し、自分の中の気持ちを整理する上でも映画はよい手段であり表現となるだろうと思ったことを明かした。そして、自分が得意とする「ファンタジーとリアリティのミックス表現」であることを付け足した。するとすかさず司会者から「作品内で印象的な魔女を演じているヘレナ・ボナム=カーターとの間にできた子供が与えた影響は?」との質問が投げかけられたが、「それは撮影が終わってからかな」とさらっと受け流していた。

ファンタジーを得意とする監督。そのインスピレーションの元はという問いには、「60年代にドラッグをやったからかな〜」などと冗談を飛ばした後で、「退屈な郊外で育つと想像する以外に日々を過ごせない」とも。そして、ジャイアンツや魔女などは、「大人になると現実にあるものだとわかる」と、監督らしい答えに加え「私にも本当に魔女みたいな親戚がいるので、想像の世界のものではありません」とお茶目なコメントを添えた。最後は「自分なりの感情や考え、フィーリングを感じてもらえれば」というメッセージで締めくくった。

花束贈呈には女優、桃井かおりが登場。『シザーハンズ』が好きということでの登場だが、「花束をあげてその監督の映画に出た女優っていないのね。だから来るの嫌だなと思ってたんですよ」と挨拶。司会者から監督が桃井さんを自分の映画にキャスティングするとしたらという問いに「60年代ごろに出てくる日本の美しいエイリアンの役なんかいいですね」と答えるティム。するとすかさず、桃井さんからは「悪魔じゃなくてよかった」と返した。

『シザーハンズ』、『エド・ウッド』に続き、3人目のエドワードを描くこととなった本作。監督自身も“エドワード”という名前について、思い入れのある“運のいい名前”でスペシャルであるとする『ビッグ・フィッシュ』は5月15日より、日比谷映画ほか全国にて公開となる。重いテーマをチャーミングに描ききった新しいティム・バートンの世界観は、エンドロールが終わる最後の最後までしっかりと劇場で楽しんでほしい。

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